Windowsパソコンが起動不能となる”不測の事態”に備えて、余っているパソコンにLinuxMintをインストールする。

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サブ機にLinuxMintを入れて不測の事態に備える

朝、仕事をしようとしてパソコンの電源を投入したら、パソコンが起動しない、起動中の輪がグルグルまわったままで進まない、青地に白文字で起動エラーを示す表示が。。。

毎月第二水曜日(日本時間)にマイクロソフトWindowsのシステム更新がまとめて配信されます。この時に、一部のパソコンが運悪く更新に失敗してしまい起動できない、という不具合が発生してしまうことがあります。

このような悪夢の事態に備えて、余っているパソコンがあれば、LinuxMintをインストールして、サブ機として現役復帰してもらう、という方法についてご紹介させていただきます。費用は一切かかりません。

LinuxMintをサブ機に入れるメリット

LinuxMintならかんたんに使えます。そのメリットは次の通りです。

  • オープンソースなので無料で利用できる
  • 古いハードウェアでも快適に動作(メモリー2GBでも動作、4GB~あればさらに快適)
  • Windowsに似た使い心地で、初めてでもすぐに使える
  • セキュリティも万全、安心して使えます。

サブ機をWindowsのまま使ってもいいのですが、メインのPCがWindows Updateの不具合で起動不能になっているため、サブ機も同様にアップデートによって起動不能になる可能性もあり得ます。

そんなリスク回避のためにLinuxMintで動作するように備えておくことがオススメとなる理由です。

#Linuxにはたくさんの種類(ディストリビューション)があります。長年Linuxを使い続けてきている私の現在のイチオシは何といってもLinuxMintです。

用意するもの

1,USBメモリー

4GBで十分です。中身が消えてしまっても大丈夫なものを用意します。

2,LinuxMintの最新のインストール用の「ISOファイル」をダウンロード

本来は公式ホームページ(https://www.linuxmint.com/download.php)からダウンロードします。

3つのエディションがあります。

このうち「Xfce Edition」が一番軽量です。しかし、コマンドを使う場面が出てきてしまうこともあるため、「Cinnamon Edition」がオススメです。

海外のサーバーで時間がかかるので、スーパーコンピューターで有名な理化学研究所のサーバーからダウンロードすれば短時間で済みます。

https://ftp.riken.jp/Linux/linuxmint/isos/stable

Webブラウザーで上記のサイトにアクセスして最新のもの(日付が最新のもの)をクリック。
ファイル名に「cinnamono」と入っているものをクリックしてダウンロードします。ファイルサイズは3GB未満なのでUSBメモリーは4GBで十分です。

一番大きな数字=最新版(日付が最新)のフォルダーをクリック
「cinnamon」版をダウンロード

3,「ISOファイル」をUSBメモリーに書き込むツールをダウンロード

次のサイトから「Balena Etcher」というツールを入手します。

https://etcher.balena.io

「Download Etcher」をクリック
Windows版、 Mac版、Linux版まで入手可能です

以上で準備は完了です。

LinuxMintのインストールUSBを作成

1,用意しておいたUSBメモリーをパソコンに装着します。

2,先ほどダウンロードしておいた「BalenaEtcher」を起動。

(1)「Flash from file」をクリックして、先ほどダウンロードした「linuxmint-XX-cinamon-64bit.iso」を選びます。

(2)「Select target」をクリック。USBメモリーを選択。*間違って外付けハードディスクなどを選ばないように注意します。

(3)「Flash!」をクリック。数分で書き込みが完了することでしょう。

インストールUSBを用いてパソコンを起動

このステップがもしかしたら一番のハードルかもしれません。

用意したインストールUSBをパソコンに装着して、電源ボタンを押して、すぐに「特別なキー」を押す必要があります。

パソコンのメーカーによって異なるのですが、電源投入直後に特定のキーを押すことで「BIOS/UEFI」と呼ばれるパソコンの基本設定の画面を表示させることができます。

多くのパソコンは「F2」、「DEL」、「ESC」のいずれかを電源投入直後に押します。
#私が所有する古いVAIOは「F4」です。

設定画面が出たら、「Boot」という項目を探してEnterキーを押して、設定項目に入ります。

「1st Boot Device」と書かれているところにUSBが来るように上下左右の矢印キーを使いながら変更をします。

多くの場合「F10」キーを押すことで「Save and Exit」=保存して終了となります。

うまくいけば、LinuxMintのUSBメモリーからパソコンの起動が始まります。

インストールの手順、システムの更新、日本語入力ができるようにする手順

USBメモリーからパソコンを起動し、1、パソコンにインストールを行い、2,システムを最新に更新、3,日本語を入力可能にする手順について動画にまとめてみました。

#本動画ではLANケーブルを接続した状態でインストールを行いました。無線LANでインターネットに接続する場合は、途中で無線LANの接続画面が出てきますので、普段接続しているWiFiに接続します。

さいごに

次回以降、Window機とどのようにファイルの共有をし、使い分けをしていくか。
さらにはLinuxMintを、自分なりに使いやすくしていくためのカスタマイズ方法、具体的な活用事例などをご紹介してまいります。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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