Conkyは、Linuxデスクトップにシステム情報をカスタマイズして表示できる軽量なシステムモニターツールです。
デスクトップ環境に情報をひとまとめて表示することができます。
今回は、設定ファイルのサンプル付きで、Linux MintでConkyをインストールして利用する方法をご紹介します。
Conkyのしくみ
最初に簡単にConkyの仕組みについて説明します。
1,「.conkyrc」という設定ファイル(隠しファイル)を用意して、「ホームディレクトリ」に保存しておきます。
2,追加インストールしておいたConkyを起動すると、設定ファイル(.conkyrc)の内容に従って、画面上にシステム情報が表示されます。
Conkyのインストール
Linux MintではConkyを簡単にインストールできます。
メニューの「システム管理」>「ソフトウェアマネージャー」を起動します。
「Conky-all」で検索。「インストール」ボタンをクリック。ログインの時と同じパスワードを入力すると、関連パッケージを含めてダウンロード&インストールが行われます。
端末からのインストール
端末からであれば、次の2つのコマンドでインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install conky-all
設定ファイルの用意
Conkyは古くからあるアプリケーションで、設定ファイルがネット上にたくさんあり、入手して利用させてもらうのがカンタンです。
参考までに、私が使っている設定ファイルをサンプルとして以下に記しますので、よろしければご自由にお使いください。
#####################ここから#######################
alignment top_right
own_window_transparent yes
own_window_argb_visual true
own_window_argb_value 155
background no
border_width 1
cpu_avg_samples 2
default_color white
default_outline_color white
default_shade_color white
draw_borders no
draw_graph_borders yes
draw_outline no
draw_shades no
override_utf8_locale yes
use_xft yes
#フォントの種類、サイズの変更はここで可能です。
xftfont TakaoGothic:style=Regular:size=12
gap_x 10
gap_y 10
#横幅をピクセルで調整できます
minimum_size 180
maximum_width 240
net_avg_samples 2
no_buffers yes
out_to_console no
out_to_stderr no
extra_newline no
own_window yes
own_window_class Conky
own_window_type desktop
stippled_borders 0
update_interval 1.0
uppercase no
use_spacer none
show_graph_scale no
show_graph_range no
double_buffer yes
TEXT
$nodename $kernel
$hr
${font Sans:size=18}$alignc${time %Y/%m/%d %a}${font}
${font Ubuntu:size=36}$alignc${time %H:%M}${font}
$hr
#メモリーの使用状況
${color grey}Frequency (in MHz):$color $freq
${color grey}RAM Usage:$color $mem/$memmax - $memperc%
$alignc${membar 5,300}
${color grey}Swap Usage:$color $swap/$swapmax - $swapperc%
$alignc${swapbar 5,300}
#CPUの使用状況(コア数に応じて増やすことができます)
${color grey}CPU Usage:${cpu} %
# $alignc${cpubar 5,300}
$alignc${color black}${cpugraph cpu0 32,300 0000ff ff0000}
${color grey}CPU1 ${cpu cpu1} %
$alignc${cpubar cpu1 5,300}
${color grey}CPU2 ${cpu cpu2} %
$alignc${cpubar cpu2 5,300}
${color grey}CPU3 ${cpu cpu3} %
$alignc${cpubar cpu3 5,300}
${color grey}CPU4 ${cpu cpu4} %
$alignc${cpubar cpu4 5,300}
#プロセスの稼働状況
${color grey}Processes:$color $processes ${color grey}Running:$color $running_processes
$hr
${color grey}Name CPU% MEM%
${color lightgrey} ${top name 1} ${top cpu 1} ${top mem 1}
${color lightgrey} ${top name 2} ${top cpu 2} ${top mem 2}
${color lightgrey} ${top name 3} ${top cpu 3} ${top mem 3}
${color lightgrey} ${top name 4} ${top cpu 4} ${top mem 4}
${color lightgrey} ${top name 5} ${top cpu 5} ${top mem 5}
$hr
#ディスク使用状況
${color grey}File systems:
/ $color${fs_used /}/${fs_size /}
$alignc${fs_bar 5,300 /}
#電源投入後からの時間
${color grey}Uptime:$color $uptime
$hr
#####################ここまで#######################
設定ファイルをホームディレクトリに保存
ファイルブラウザーで「ホーム」を開きます。
「表示」>「隠しファイルを表示」にチェックを入れます。
「ホーム」ディレクトリ上の空いている場所にマウスを置いて右クリック。
「新しいドキュメントを作成」>「空のドキュメント」を選びます。
「.conkyrc」をダブルクリックして開くとテキストエディタが開いて、空白の状態になっていると思います。
ここに入手してきた設定内容をコピー&ペーストします。上記のサンプルファイルのコピペでもOKです。
貼りつけたら「保存」しておきます。
conkyを起動してみる
メニューの「システム管理」から「conky」を起動します。
conkyを終了する
conkyだけを終了させたい場合、端末に以下を打ち込んでEnterします。
killall conky
自動起動の設定
Conkyをシステム起動時に自動的に起動させたい場合、メニューから「設定」>「自動開始させるアプリ」を起動します。
「+」をクリックし、「アプリケーションを選択」をクリック。
アプリケーションの一覧から「conky」を選んで「アプリケーションを追加」をクリックします。
以上、conkyの基本的な使い方について説明させていただきました。
conky設定ファイルの入手先
さらに、派手で複雑なconkyの設定ファイルが、「gnome-look.org」でユーザーによって持ち寄られて公開されています。
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