今回の内容
Linuxで動作するパソコンを使用すると利用する機会が多い「端末エミュレータ」。
”端末”や”ターミナル”などと呼ばれるソフトウェアで、「コマンド(命令)を入力してOSを操作するために用いられます。
マウスなどは用いずにキーボードで操作します。
LinuxでもGUI(グラフィックス・ユーザー・インターフェイス)によりマウスでの操作が簡単にできるようになっていますが、”端末”にコマンドを入力することで、アプリの起動、追加インストール/削除、ファイル操作、システムやネットワークの稼働状況の確認、設定変更など行えます。キーボードから手を離す必要がないので、時短、作業効率の向上につながることでしょう。
Mac、Windowsユーザーにとって端末は取っつきにくいものとなりますが、実はMacには「ターミナル」、Windowsには「Windowsターミナル」というツールが同様に搭載されています。
今回は、Linux(debian系)で便利に利用できるコマンドの使い方と、端末のカスタマイズについて見ていきたいと思います。
端末の起動とカスタマイズ
私がメインで利用しているLinuxMintの場合、端末はメニューの「システム管理」>「端末」で起動できます。
また、「Ctrl」+「Alt」+「T」でも素早く起動できます。

端末のカスタマイズは「編集」>「設定」でできます。

配色や背景の透過、文字の大きさを変更して見やすくしています。
システム管理でよく用いるコマンド
今回はパソコンを利用する上で、動作、挙動に対して「あれ?」と感じたときに よく使うコマンドについて見ていきたいと思います。
free:メモリの使用状況を確認
パソコンの動作が重いと感じた時、「Ctrl」+「Alt」+「T」で端末を素早く立ち上げて、「free -m」+Enterで、メモリーにスワップが生じていないかを確かめるのに使っています。スワップとはメモリー不足になったときに一時的にハードディスクなどに仮想のメモリーを確保するしくみで、これが生じると動作が重くなります。
「-m」というオプションを付けることで数値をメガ単位で表示してくれます。「-g」だとギガ単位となります。

top:現在のプロセスとリソース使用状況を表示
端末上で「top」と入力してEnter。現在稼働しているプロセスとCPUやメモリーなどの使用状況を一覧で表示します。
パソコンの動作が重いと感じたときに、CPUやメモリーに負担がどの程度かかっているのかを把握するのに使います。

vmstat:仮想メモリやCPU、ディスクI/Oの統計情報を表示

メモリー、スワップ、ディスクのIO、CPUの動作状況などをまとめて表示します。
df:ディスクの空き状況を確認

「-h」オプションを付けることで、人間(human)が理解しやすいK,M、Gの単位で表示してくれます。
lscpu:CPUの詳細情報を表示

lshw:ハードウェアの詳細表示
管理者権限で実行するために「sudo lshw」でEnterします。(sudo:スーパーユーザーで実行)

hostname:ホストのマシン名を表示する

uname:システム情報を表示

neofetch:システム情報の詳細を表示

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