場所の制約をゼロに。ネットワーク越しにLinux MintとWindowsを繋ぐ。Remminaでリモートデスクトップ

「会議室から自席のWindows PCを操作したい」、「リビングのソファでリラックスしながら書斎のメイン機のパワーを使いたい」

そんな要望を叶えるのが、今回ご紹介するリモートデスクトップです。

リモートデスクトップを使えば、物理的なOSの壁だけでなく、「場所」の壁も取り払うことができます。

Linux Mintでは 「Remmina」(トップ画像) という、とても使いやすいリモートデスクトップクライアントを利用してネットワーク越しにWindows 11(Pro/Enterprise版)をリモート操作できます。

*残念ながらWindows 11 Home版は「リモートデスクトップのホスト(接続される側)」になる機能が制限されているため、標準状態ではRemminaから接続することはできません。代替えのものとして「RustDesk」があり、後半でご紹介させていただきます。

記事の内容

ネットワークが繋ぐ、自由なOS行き来

リモートデスクトップを使えば、物理的なOSの壁だけでなく、「場所」の壁も取り払うことができます。

そして、Windows専用の重いクリエイティブソフトも、ネットワーク越しならノートPCでサクサク動かすことが可能となります。

トップ画像がLinux MintからRemminaを用いてWindows PCを操作しているところです。

Remminaの追加インストール

早速Remminaのセットアップを行っていきましょう。

「ソフトウェアマネージャー」を開いて「remmina」で検索。

いくつか候補が表示されますが、「Flathub」版がおススメです。

Windows側(Pro版)の準備

Windowsの「設定」>「システム」>「リモートデスクトップ」で「オン」にします。

Windows 11の「設定」>「ネットワークとインターネット」で、IPv4アドレスを確認します。

ターミナルで「ipconfig」コマンドでも確認できます。

Linux Mintから Windowsへの接続

Remminaを起動するとWindowsのユーザ名とパスワードを求められます。
*一般的な環境では「ドメイン」は不要です。

「OK」をクリックすると「証明書の詳細」画面が現れるので「はい」をクリック。

まずは小さい画面として表示されるので、赤い枠で囲ったアイコンをクリックします。

これにより画面を大きく引き伸ばして利用することができます。

クライアント側となるLinux Mintは、単にホスト側(Windows 11 Pro)のデスクトップの画面を描画するだけなので、さほど負荷はかかりません。

以前はこのリモートデスクトップ(RDP)、決して使いやすいものではなかったのですが、現在ではとても使いやすく進化してきています。

Windows 11 Home版はどうすればいい?

RDP(Remmina)にこだわらなければ、Home版でも簡単に接続できる無料の代替ソフトがいくつかあります。

1,RustDesk一番のおすすめ。オープンソースでTeamViewerのように使え、Linux MintとWindowsの両方で非常に安定して動作します。

2,Chrome リモート デスクトップ:ブラウザ(Chrome)経由で設定でき、Googleアカウントがあれば導入が最も簡単です。

3,NoMachine:描画が非常に高速で、動画再生や作業の遅延が少ないのが特徴です。

RustDeskでWindows 11 Homeにリモート接続

RustDeskは、Google リモート デスクトップのようにインターネット越しに利用可能なので、使用にあたっては、IDとパスワードの管理に注意が必要なのですが、とても簡単にリモート接続ができます。

ホームページ(https://rustdesk.com/ja)のダウンロードページからMac, iOS, Windows, Android, Linuxに至るまで実に多くのOSで利用可能です。

Windowsの場合MSI版であればスタートメニューから利用できます。

Linux Mintでは「ソフトウェアマネージャー」からインストールが可能です。

使い方はとてもカンタン。

標準ではIDは数字が表示されています。クライアント側で「リモートIDを入力」画面に入力して「接続」をクリック。

パスワードを求められたら「ワンタイムパスワード」を入力します。

これだけでカンタンに接続できてしまいます。

設定画面でIDとパスワードの変更も可能です。

ただし、インターネット越しでの接続もできてしまいますので、2FA(二段階認証)を有効化するなど、セキュリティには慎重になる必要があるかと思います。

さいごに

以上、Linux MintとWindowsとで共存していく方法の一つとして、今回はリモートデスクトップについてみてきました。

OSの壁を越えて、適材適所でパソコンを使い分けることが可能となります。

多少古いPCでも、Linux Mintなら、まだまだバリバリ現役で活躍できます。

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この記事を書いた人

情報環境コミュニケーションズ 代表
企業、団体のITコンサル、サポート、システム構築/管理、大学の招聘研究員として大規模調査の設計、集計の効率化、解析などを行っています。
最近ではAI開発環境の構築のサポートも行うようになってきました。
<著書>2008年〜2015年、テクニカルライターとして、週間アスキー、Ubuntuマガジン、Linux 100%, Mac 100%, Mr.PCなど多数のIT系雑誌に寄稿。

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