【注意喚起】「Windowsセキュリティ警告」は詐欺かも?と疑いましょう!偽のウイルス警告にご注意を

トップ画像のように「Microsoft Windows ファイアウォールの警告!トロイの木馬型スパイウェアに感染したPC」というような表示が、いきなり出てきたら結構慌てますよね。

見た目は「Windows Defender」の画面のようですが、これは完全に偽物です
この手口、数年前から横行していますが、現在でも手を変え品を変え、形を変えながら詐欺行為を試みている状況が続いているようです。
このような表示に騙されてしまうと、個人情報や金銭をだまし取られる危険があります。

■ これは「サポート詐欺」と呼ばれているものです

「ウイルスに感染しました」「PCがブロックされました」などと表示し、電話をかけさせるのが手口です。
電話をすると「サポート」と称する人物が現れ、遠隔操作を要求したり、高額な費用を請求してきます。
これは「テクニカルサポート詐欺」と呼ばれるもので、ユーザーを騙して高額なサポート料金を支払わせたり、不要なソフトウェアを購入させたり、あるいは個人情報を抜き取ろうとするものです。

サポート詐欺について詳しくは警視庁のページ:https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/support-fraud.html

■ 見分け方のポイント

  • 電話番号が不自然(日本の番号形式ではない)
  • 言葉づかいがおかしい(機械翻訳っぽい日本語)
  • 「今すぐ対応を」など不安をあおる表現が多い
  • Microsoftから突然ポップアップで電話番号が表示されることは絶対にありません

■ 対処法

以下の手順で、原因となっている通知設定を削除してください。

ステップ1:Chromeからそのサイトの通知をオフにする

  1. Chromeを開き、右上の「︙」(縦三点リーダー)をクリックし、「設定」を選択します。
  2. 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
  3. 「サイトの設定」を選択します。
  4. 「通知」をクリックします。
  5. 「通知の送信を許可しているサイト」というリストの中に、見覚えのないサイトや怪しいサイトのURLがないか探します。
    • 詐欺広告は巧妙に紛れていることがあります。最近許可したサイトなどを中心によく確認してください。
  6. 該当のサイトを見つけたら、その横にある「︙」をクリックし、「ブロック」または「削除」を選択します。(「ブロック」が再発防止のためにおすすめです。)

これで、そのサイトからの通知は表示されなくなります。

ステップ2:ブラウザのキャッシュをクリアする(推奨)

念のため、ブラウザの閲覧履歴やキャッシュを削除しておくことをお勧めします。

  1. Chromeの設定画面で「プライバシーとセキュリティ」を開きます。
  2. 「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
  3. 「期間」を「全期間」に設定し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。

ステップ3:セキュリティソフトでスキャンする(推奨)

万が一に備え、お使いのセキュリティソフト(Windows Defenderなど)でパソコン全体のスキャンを実行すると、より安心です。

■ 今後同様の詐欺未遂に遭わないために

・不審な広告やポップアップはクリックしないようにする。
・身に覚えのない警告表示が出ても、慌てずに、まずは詐欺を疑う。
・Windows Defenderやセキュリティソフトは常に最新の状態に保ち、リアルタイム保護を有効にしておく。
・定期的にWindows Updateを実行し、OSを最新の状態にする。

■ まとめ

このような「セキュリティ警告」を装った詐欺は、年々手口が巧妙になっています。
見た目が本物そっくりでも、「電話させる」「急がせる」表示があれば、まず疑ってください。

安心・安全なインターネット利用のために、ぜひご家族やお知り合いにも共有していただければ幸いです。

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この記事を書いた人

情報環境コミュニケーションズ 代表
企業、団体のITコンサル、サポート、システム構築/管理、大学の招聘研究員として大規模調査の設計、集計の効率化、解析などを行っています。
最近ではAI開発環境の構築のサポートも行うようになってきました。
<著書>2008年〜2015年、テクニカルライターとして、週間アスキー、Ubuntuマガジン、Linux 100%, Mac 100%, Mr.PCなど多数のIT系雑誌に寄稿。

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