Windows 10のサポートが2025 年 10 月 14 日に終了となりました。
これを機会に新しいパソコンを購入することになったときに、面倒なのが「データや設定の移行」です。
古いパソコンのデータをUSBメモリや外付けHDDにコピーして、新しいPCに移す――これまでの一般的な方法では、時間も手間もかかります。
しかし、Microsoft 365を利用していれば、その作業はぐっと簡単になります。
なぜなら、Microsoftアカウントでサインインすることで「ファイル」「設定」「アプリ環境」などが自動的にクラウドと同期され、“いつもの環境”をすぐに再現できるからです。
移行手順はシンプル
1,古いパソコンで画面右下の通知領域にある雲のアイコンをクリック。
(見当たらない場合、上向きマークをクリックすると現れると思います。それでも見つからない場合、スタートメニューからOneDriveを探して起動させます。)
ギアアイコンをクリックして「設定」を開きます。

「アカウント」を開いてMicrosoft365のアカウントでサインインされていることを確認します。
接続されているアカウントが表示されていない場合、「+アカウントを追加」でマイクロソフトアカウントを用いてサインインします。

「同期とバックアップ」に移動し、「バックアップを管理」をクリック。

しばらくパソコン内のファイル/データをスキャンした後に次の画面が現れたら、バックアップしたいフォルダーを選択します。

2,新しいパソコンでも同じ手順でOneDriveの設定を全く同じように行います。

あとは、しばらく放っておけば、クラウドを介して指定したファイルが自動的に同期されます。
USBメモリも外付けHDDも必要なく、インターネットさえあれば完結します。
これにより、パソコンが壊れてしまった場合でも、新しいPCにサインインするだけで即復元可能となるのです。
Officeアプリ(Word、Excel、Outlookなど)はMicrosoftアカウントと紐づいており、インストール後の初回サインインだけでライセンス認証が自動的に行われます。
また、下記の設定も新しいパソコンに自動的に引き継がれます。
- Windowsの壁紙やテーマ、言語設定
- Edgeブラウザのお気に入りやパスワード
- Microsoft Officeの設定やテンプレート
- ストアアプリの購入履歴やインストール状態
必要なときにファイルがダウンロードされる「ファイルオンデマンド」
OneDriveに保管されているファイル/フォルダーには以下のようなマークが付いて状態を表します。

ファイル/フォルダーがオンライン=クラウドに保管されていることでパソコンの容量を節約することができます。
ファイルを開く動作を行うと、パソコンにダウンロードされて使用できるようになります。
ネットワークが遅い時やオフラインの時でもファイルを使えるようにしておくには、フォルダーやファイル上で右クリックして「このデバイス上に常に保持する」を選んで「緑のチェック」マークが付く状態にしておけばOKです。

Microsoft 365の利点
私がMicrosoft 365をサブスクしている理由は次の通りです。
1,パソコンのストレージが512GB~1TBで、OneDriveの容量が1TBあれば、パソコン内のファイルを丸ごとバックアップできるので、万一パソコンが壊れたとしてもデータがクラウドに自動的にバックアップされるので安心。
2,Officeアプリを複数台にインストールして利用できる点(同時使用は5台)

以前のOneDirveはトラブルが多く、私は敬遠していましたが、最近は安定して稼働するようになってきています。
しかし、他人とのファイル共有で使いにくい場面が多々あるため、私は他人とのファイル共有にはGoogle Driveを用いて使い分けをしています。OneDriveは「ひとり共有」という使い方をしています。


コメント