今回はLinxMintからWindowsへリモートで操作をしてみます。
家庭内、オフィス内はもちろん、遠く離れた場所でも、パソコンさえ起動していれば、カンタンにリモート接続が可能となるのがGoogleの「Chromeリモートデスクトップ」です。
回線状況がよほど悪くない限り、驚くほど快適に利用できることでしょう。
今回はその手順を見ていきましょう。
LinuxMintからWindowsをリモート操作する
Windows上での設定
WindowsパソコンでGoogleアカウントにログインした状態で、Chromeリモートアクセスのページ:https://remotedesktop.google.com/access/?hl=ja にアクセスします。
#いずれのWebブラウザーでも操作可能ですが、やはりGoogle Chromeが便利です。
左側の「リモートアクセス」をクリック。リモートアクセスの設定で「オンにする」をクリック。
識別がしやすいようにパソコンの名前を入力します。
LinuxMint側からアクセスするために6桁以上のPIN(数字)を入力して「起動」をクリック。
次の画面のようになれば準備完了です。アクセスされるのを待機している状態です。
LinuxMintからWindowsへアクセス
LinuxMint側からも同じGoogleアカウントでログインした上で、Chromeリモートデスクトップのページ: https://remotedesktop.google.com/access/?hl=ja にアクセスします。
先ほど設定したWindowsパソコンが表示されている部分をクリックします。
Windows側で設定しておいた6桁以上のPIN(数字)を入力します。「このデバイスにPINを保存します」にチェックを入れておくと次回以降便利です。
リモート デスクトップを操作
アクセスできたらLinuxMintのブラウザー上に相手先のWindowsのデスクトップが表示されて、マウス操作でリモート越しに操作ができます。
1920 x 1020の解像度のLinuxMintのノートPCから3440 x 1440のワイドディスプレイのWindowsにアクセスしているため、かなり小さい表示となってしまい、使いづらい状態です。
そこで画面右の赤枠部分の「<」をクリックして設定画面を表示させます。
「ウィンドウに合わせる」、「ウィンドウに合わせてサイズ変更」にチェックを入れるとノートPC(LinuxMInt)側の解像度に合わせて操作しやすくなります。
さらに、「全画面表示」にすることで、ノートPC(LinuxMInt)の全画面にWindowsが表示されます。
これにより、リモート操作でありながら、直接相手先のパソコンを使用しているような感覚で利用できます。
日本語←→英語の入力切替も問題なく行えます。
自宅やオフィスでWindowsパソコンを起動しっぱなしにしてスリープしないように設定しておけば、いつでも外出先からLinuxMint機から操作ができます。
自宅内やオフィス内であれば、Windowsでしか動作しないアプリケーションを利用しなければならない時に、LinuxMintで操作をする、という使い方も可能になります。
最後に
本来、Windowsにはリモートデスクトップの機能が搭載されています。しかし、Windows Pro版、Enterprise版でしかサーバーになることができず、一般的なHome版にはクライアント機能しかありません。
一方、LinuxMintにはツールを追加することで、クライアントにもサーバーにもなることは可能ですが設定が面倒です。
これらの方法では言語の入力モードの切り替えが面倒だったり、基本的にはLAN内での利用に留まります。
マニアでない限り、Chromeリモート デスクトップを使う方がカンタンで快適です。
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