テクノロジーの進化は目覚ましいものがありますが、私たちの身近な存在である「パソコン」も例外ではありません。特にここ数年、AIの台頭によって、PCのあり方が大きく変わろうとしています。
では、今後3年間、つまり2025年から2028年にかけて、私たちのパソコンはどのように進化していくのでしょうか?その未来を大胆に予測してみましょう!
予測1:AIがパソコンの「脳みそ」になる!「AI PC」の本格普及
今のPCでもAIは使われていますが、今後はさらにそれが深化します。Microsoftでは「Copilot+ PC」を提唱していますが、これがまさに今後のPCのスタンダードになりつつあります。
何が変わる?
- NPU(Neural Processing Unit)搭載が当たり前に: これまでのCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)に加え、AI処理に特化した「NPU」がPCの頭脳として標準搭載されます。これにより、PC単体で高度なAI処理を高速かつ省電力で行えるようになります。

- OSレベルでのAI統合: WindowsやmacOSといったOS自体がAI機能を深く取り込みます。ファイルの検索、管理、タスクの自動化、そして文書作成や画像生成といったクリエイティブな作業まで、AIがまるで秘書のようにサポートしてくれるようになるでしょう。
- 「AI作業」が日常に: 例えば、会議の議事録をAIが自動で要約したり、プレゼン資料のアイデアを出すとAIが骨子を自動生成したり、プログラミングコードの大部分をAIが補完してくれたり……。これまで専門家が使っていたAIツールが、私たちの日常業務に当たり前のように組み込まれていくことでしょう。
予測2:もっと賢く、もっとスリムに!ハードウェアの大進化
AI機能の進化を支えるのは、もちろんハードウェアの進化です。
- 「AIチップ」の競争激化: Intel、AMD、Qualcommといった主要な半導体メーカーは、AI処理に最適化された高性能チップを次々と投入します。CPU、GPU、NPUがさらに効率よく統合され、ゲームもクリエイティブもAIも、これ1台でサクサクこなせるようになるでしょう。

- バッテリー駆動時間の劇的改善: チップの省電力化とAI処理の効率化により、ノートPCのバッテリー駆動時間は飛躍的に伸びることになります。丸一日、あるいはそれ以上充電なしで作業できるのが当たり前になるかもしれません。
- デザインとフォームファクターの多様化:
- 薄型・軽量化の加速: AI処理の効率化で放熱設計も進化し、ノートPCはさらに薄く、軽くなります。
- ハイブリッド型・2-in-1の進化: タブレットとしても使える2-in-1タイプのPCは、ディスプレイ技術やペン入力の精度が向上し、よりシームレスな使い心地を提供します。
- 折りたたみPCの普及: まだ高価ですが、一部のハイエンドモデルでは折りたたみディスプレイを持つPCが増え、新たな作業スタイルやエンターテイメント体験を提案してくるでしょう。
予測3:よりセキュアに、より連携がスムーズに!私たちの働き方をサポート
ハイブリッドワークが定着した現代において、PCは単なる作業ツール以上の役割を担います。
- セキュリティのさらなる強化: AIがOSやハードウェアレベルで脅威を検知し、防御する機能が強化されます。個人データのプライバシー保護も、これまで以上に重視されるでしょう。生体認証は、もはや当たり前のセキュリティ機能として、あらゆるPCに搭載されます。
- クラウドとのシームレスな連携: 重いAIモデルの処理はクラウドに任せつつ、パーソナルなAI処理はPCで行う、といったハイブリッドなAI利用が、上記の「Copilot+ PC」によって一般的になります。
スマートフォンやタブレットとの連携もさらに強化され、複数のデバイス間での作業が、まるで一つのデバイスを使っているかのようにスムーズになるはずです。 - 会議・コラボレーション機能の充実: リモート会議の画質・音質は格段に向上し、AIがリアルタイムで議事録を作成したり、発言者を識別したりといった機能も標準搭載されるでしょう。
まとめ:PCは「賢い相棒」へ
今後3年間で、パソコンは単なる道具から、私たちの意図を理解し、作業を予測し、積極的に支援してくれる「賢い相棒」へと進化を遂げます。AIが生活や仕事に溶け込むことで、私たちはより創造的な活動に時間を割けるようになり、生産性も大きく向上するでしょう。
次にPCを買い替えるときには、きっと想像もしなかったような新しい体験が待っているでしょうね。
ちなみにスマートフォンについては次の記事にまとめてみました。合わせてご覧ください。



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