音声でAIと話すだけで、業務アプリの仕様が固まっていく――「業務アプリ工房」というアプリを作成しました。

「顧客管理をシステム化したいが、何から手をつければいいか分からない」「予算をかけて開発を依頼する前に、自分たちの要望を整理したい」——弊社がご相談をお受けする中で、非常によく聞くお悩みです。今回、この”最初の一歩”をAIとの音声対話でどこまで代替できるのか、実際に検証してみました。

「業務アプリ工房」とは

ChatGPTの音声会話機能を使い、業務アプリのアイデアを伝えるとAIが質問を重ねながら要件を整理し、試作画面や仕様まで形にしていく——そんな仕組みを実際に作り、動作させてみたのが今回の検証です。

「顧客管理をしたい」「案件の進み具合を見えるようにしたい」「スマホで領収書を撮影して経費精算をしたい」といった、多くの現場で挙がる要望を題材に、対話だけでどこまで具体化できるかを試しました。

具体的な会話の様子と試作画面は、動画とnote記事でご覧いただけます。

▼ 目次
00:00 音声会話でアプリ作成の依頼
02:27 AIが整理~提案
04:25 完成に向けて作業(アプリプロトタイプ)
07:10 仕様書のアップデートとプレゼンファイル作成の依頼
11:31 今後の進め方の打ち合わせ
13:55 エンディング

検証して分かったこと

① 音声だと、アイデアが言語化されやすい
キーボード入力よりも心理的なハードルが低く、断片的な思いつきがそのまま言葉になって出てくる感覚がありました。「なんとなくこう使いたい」という曖昧な要望から会話がスタートできるのは、システム化に不慣れな方にとって大きな利点です。

② AIの質問が、要件を自然に構造化する
「誰が使いますか」「どのタイミングで入力しますか」といったAIからの問いかけに答えていくうちに、こちらが意識していなかった業務フローが言語化されていきます。これは弊社が日頃のヒアリングで行っている進め方と近いものでした。

③ その場で試作画面が見えると、認識のズレに早く気づける
仕様書のやり取りだけでは起きがちな「イメージと違った」という手戻りが、対話しながら画面を確認できることで大幅に減らせる可能性を感じました。

④ それでも、人の設計判断が必要な部分は残る
業界特有の業務ルールや、情報の取り扱い・権限設計といった部分は、AIとの対話だけでは詰め切れません。特に士業・医療など専門性の高い業務では、この部分の精度が成果物の質を左右します。

私たちの支援にどう活かせるか

弊社では、士業そして専門職の皆さまに向けたAIツール開発を行う中で、「まず要望を言葉にしていただく」プロセスに最も時間がかかることを日々感じています。今回のような音声対話による要件整理は、ご相談の初期段階——「何を作りたいか」を一緒に固めていく工程——を早め、より具体的な形でご相談いただける入り口になり得ると考えています。

まとめ

専門的なプログラミング知識がなくても、対話を通じて業務アプリの形を作っていける可能性を、実際の画面とあわせて確認できた検証でした。詳しい会話の様子は、ぜひ動画・note記事もご覧ください。

自社の業務に合わせたアプリ作りにご関心のある方は、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

情報環境コミュニケーションズ 代表
米国IT企業に12年間勤務ののち独立。
企業、団体のIT/AIコンサル、サポート、システム構築/管理、大学の招聘研究員として大規模調査の設計、集計の効率化、解析などを行っています。
最近では、生産性向上に寄与するAIの実装をサポートしています。
<著書>2008年〜2015年、テクニカルライターとして、週間アスキー、Ubuntuマガジン、Linux 100%, Mac 100%, Mr.PCなど多数のIT系雑誌に寄稿。

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