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信頼失墜のWindows Updateの不具合。とりあえずの対応。症例1

信頼失墜のWindows Updateの不具合。とりあえずの対応。症例1

2016年10月8日~11日の3連休の前後は、顧問先のお客様から、パソコンの不調に関する問い合わせが何件も入ってきました。

どれも8月2日に配信されたAnniversary Updateに対する更新プログラムの不具合と思われますが、私自身としてはWindowsの根幹部分に問題があるように思えてならないのですが、それはまた別の機会に。

時間はかかるものの、大抵はWindows Updateが終わるのを根気よく待つことで何とかなっているのですが、中には起動してログイン後にトップ画のような表示が表れてしまい、しばらくすると強制終了で電源が切れる、という症状のPCがありました。

「Aspire V5 V5-431P-H14C/S」という2013年製の14インチのノートPC。Celeron Dual-Core 1007Uというタッチスクリーンに対応したCPUを搭載しており、OSはWindows 10 Pro版です。

症状からの推測

ログイン画面が現れてパスワードを入力してデスクトップが表れて数秒でトップ画のようなブルースクリーンが表示されてしまいます。

停止コードとして”KERNEL AUTO BOOST LOCK ACQUISITION WITH RAISED IRQL”と表示されています。

”IRQL”すなわちハードウェアの割り込み要求に関するトラブルとなると、何らかのドライバーに問題がありそうです。

残念ながらデバイスマネージャーもシステムログも参照ができませんし、お客様のPCをLinuxで起動させて中身を拝見するわけにもいかず、あくまでも推測しかできません。

ログイン後に、高解像度表示に移行する際に、システムがコケるという症状からグラフィックスのドライバーか、関連するタッチスクリーン関連のドライバーあたりに問題があるように思われます。

とりあえずの対処:セーフモードでの起動

パソコンを”セーフモード”で起動させてみます。

本来は、「Shiftキーを押しながら再起動」させるのですが、今回のケースでは強制終了されてしまっており電源は切れた状態です。

このような場合、先に「Shiftキー」を押した状態で「電源ボタン」を押します。これにより”セーフモード”での起動ができます。

「オプションの選択」画面が現れたら「トラブルシューティング」を選択。

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「続行」してみてうまく起動できればいいのですが、今回のケースでは起動不能でした。

再びセーフモードで起動させて、「トラブルシューティング」を選択。

「以前のビルドに戻す」方法で、とりあえずPCを使えるようにしてみます。

とりあえずの対処:以前のビルドに戻す

「詳細オプション」を選択。

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「詳細オプション」の一覧が表示されたら「以前のビルドに戻す」をクリックします。

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アカウントの選択を促されるので、アカウント名の部分をクリックします。

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ログイン時に用いるパスワードを入力して「続行」ボタンをクリックします。

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「以前のビルドに戻す」ボタンをクリックすると作業開始です。

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準備にしばらく時間がかかります。

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以前のバージョンのWindowsへの復元作業が行われます。

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復元作業が終わり再起動してみたところ、今回は無事に、前のバージョンのWindowsとして起動することができました。

しかし、問題はこれからです。この9月から10月にかけてのWindows Updateのトラブルは解決されていません

ところが、一般向けのWindows 10は以前のバージョンのようにWindows Updateを完全に拒絶するわけにはいきません

再び同様にWindows Updateが行われてしまうと、同じトラブルを発生してしまうことでしょう。

問題の先送り:Windows Updateを延期する

Windows 10 Pro版/Enterprise版ではWindows Updateを拒否することができない代わりに延期することは可能です。(Home版にはこの機能はありません。)

「設定」>「更新とセキュリティ」を開きます。この画面の下の方にある「詳細オプション」を、クリックします。

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「詳細オプション」画面で、「機能の更新を延期する」にチェックを入れます。

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これにより、一定期間(数か月間)機能の更新が延期されます。

ただし、セキュリティ対応の重要な更新だけは行われるのでご安心を。

#Windows 10 Pro版/Enterprise版には、常に機能が最新化されていく一般コンシューマー向けのCurrent Branch(CB)に対して、安定して動作することが確認できてから更新がリリースされるビジネスユーザー向けの「Current Branch for Business(CBB)」があります。さらに更新が遅い「LTSB」もあります。

上記の設定「機能の更新を延期する」は、このCBBに相当することになります。

#さて、ここでチェックを入れたら、そのことを覚えておくようにしましょう。新しい機能をすぐに使用してみたい場合、このチェックを外さないと更新がかなり遅れてしまうことになります。

とりあえずはこれで当面をしのいでいただいて、Windows Updateの動向を見ながら、改めて後日、アップデート作業をさせていただくことにしました。

あとがき

Windows 10になって、トラブルは減るものと期待していたのですが、以前にも増して酷い状況です。

トラブル対応のために復旧までに数時間を要したり、その間に仕事が手つかずとなってしまい、それは大きな機会損失となります。

我々ユーザーはWindowsというOSの所有権はなく、ただ単に使用権を有しているにすぎません。

とはいえ、これほどまでに酷い状況にあるOSは、一般的な製品の場合、欠陥商品と言わざるを得ません。

Gmailの有償版「G Suite:Google Appsから名称変更」の場合、保証稼働率99.9%となっており、これが守られない場合には返金処理が行われます。

Windows 10の保証稼働率は果たして何パーセントとなるでしょうか?(企業向けのEnterprise版であれば高いものとなるでしょうが。)

パソコンを動かすことが趣味である方にとっては、トラブル解決はさほど苦にはならないかもしれません。

しかし、パソコンを仕事や趣味を高めるための道具として用いている多くの方にとって、道具の手入れにあまりにも時間がかかりすぎるのは、大きなロスでしかありません。

最近、真面目に一般のお客様にはWindows パソコン以外に、MacやGoogle Chrome OS搭載のパソコンをおススメしています。

Enterprise版を用いることなく、販売されているパソコンに入っているままのWindows 10 Pro版/Home版を業務で使う場合には、Windows単独では、業務継続性を高めるのは、無理なように思えています。

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