早朝にご連絡をいただいたトラブルは、「Windows 10のパソコンの動きが今朝からおかしい。昨日の夕方までは問題なく動作していたのに、急に動作が重くなってしまった。」というもの。
重要な書面を作らなければならない時に、MS Wordでの文字の入力すら変換が追いつかない状況。
・・・ということで、まずはWindowsアップデートをチェックしていただくことに。
Windowsアップデートの状況を確認
Windows 8.1まで、Windowsアップデートは、「コントロールパネル」で管理をしていましたが、Windows 10からは「設定」画面で行うように変更されています。
まずは、スタートメニューを開いて「設定」をクリック。
「設定」画面が開いたら、「更新とセキュリティ」を開きます。
もしも、開いた画面に「再起動がスケジュールされています」という表記があったら、システムにとって重要なアップデートの準備ができている状況にあります。
このように、すでに更新プログラムがダウンロードされて、アップデート作業を待機している時、Windowsの動作が重くなることがあります。
再起動&システムアップデート作業は、「再起動の時刻を選択してください」で、最大で7日間延期させることもできるのですが、作業効率が落ちるほどに動作が重い時には、すぐに再起動させて更新作業を済ませた方がいいでしょう。
作業中のファイルを全て保存し、アプリケーションを終了させておきます。
お客様には、ここで「今すぐ再起動する」をクリックしていただいて、システムの更新を行っていただきました。
Windowsの更新作業
あとは、自動的に更新作業が行われるので、再起動されるまで待ちます。
更新プログラムのインストールの準備が行われます。
けっこう時間がかかりますが辛抱強く待ちましょう。ここでいきなり電源を切ってしまうと、システムがさらに不安定になる原因となります。最悪、システムが起動できなくなる場合もありますのでご注意を。
ようやく再起動されます。
システムの再起動後も、更新作業は続きます。
あとは、自動的に起動します。
今回のシステム更新の場合、12分ほどで完了しました。
急いでいる時に、私とのやりとりを含めて15分もの時間を無駄にしてしまったお客様ですが、結果として、システムが重いという症状は解消されました。
Windowsアップデートの詳細を確認する
ちなみに、下の画像の赤枠の「詳細」をクリックすると、どのようなアップデートが行われるのかが確認できます。
「Cumutative=蓄積された」とあり、「x64-based Systems」とありますので、システムの根幹に関する累積された更新であることがわかります。
さらに、画面の一番下にある「詳細オプション」を開いてみましょう。
この「詳細オプション」画面にある「更新履歴を表示する」を選びます。
「更新履歴を表示する」画面で、アップデートの失敗がないかどうか、確認しておくといいでしょう。
Windows 10のシステムアップデートの大きな変更点
Windowsでは、月に一度、日本時間では毎月第二または第三水曜日にシステムの更新がまとめて行われてきましたが、2014年8月以来、毎月のように、アップデート後にトラブルが発生していました。
トラブル回避のために、Windows 8.1までは、 Windowsアップデートの「自動更新を無効化」させたり、更新の通知だけを受け取り、アップデートは個人の判断で手動でおこなえるような選択肢があったのですが、Windows 10からは、企業向けのエディションを除いて、自動的に更新が随時、行われていく仕様となっています。
Windows 10になって、システムの更新におけるトラブルが解消されるのかどうか、不安が残るところではありますが、マイクロソフトを信じるしかありません。(^_^;
いずれにしても、Windows 10の挙動がおかしいと感じたら、まずはWindowsアップデートの状況を確認してみるといいのではないかと思います。
Windows 8.1の場合には、次の記事をご参照ください。
Windows Updateがうまくできない場合には、次の記事をご参照ください。