”シルバーウィーク”と呼ばれる秋の大型連休中、緊急連絡が2件。
どちらも連休中に事務所に出てきて、パソコンを起動しようとしたら、正常に起動しないというトラブル。
まずは1件目の、電源ボタンを押しても全く起動すらしないという事例の対応について。
この記事の内容
電源ボタンを押してもパソコンが全く起動ない場合
早速、試していただいたのは、「バッテリーを外して、放電」を行う方法です。
- 電源ケーブル、USB機器のコードなどを全て外します
- パソコンを裏返してバッテリーを外した状態で30秒ほど待ちます
- 再びバッテリーを装着して、電源ケーブルだけを取り付けます。
- 電源ボタンを押して、起動できるかどうかを確認します。
- 正常に起動できたら、USB機器のケーブルをパソコンに挿します。
パソコンを長時間起動したままにしたような場合、部品や回路に電気が滞留してしまい、それが原因で動作が不安定になってしまったり、電源が入らなくなってしまう場合があります。
このようなとき、パソコン内の部品や回路に滞留している電気を放電することで、症状を解消できることがあり、今回はこれにより正常に起動できるようになりました。
Ultrabookの場合
バッテリーの取り外しができる機種ならいいのですが、Ultrabookなどのような場合、バッテリーの取り外しができない機種の場合には、「リセット」ボタンでリセットを行います。
この「リセットボタン」、とても小さい穴であることが多いので、ゼムクリップの先端を伸ばした状態で行うと便利です。
Acer Aspire S3の場合、パソコンを裏返すと、下の画像の赤枠部分に、リセットボタンがあります。
この穴はとても小さいので、ゼムクリップの先を伸ばした状態にして、その先端をこの穴に挿します。
強い力を加えないように注意しながら、奥に突き当たった状態で5秒ほど押した状態でキープして、クリップを抜きます。
- 電源ボタンを押してみて、通常に起動できればOK。
- もしも起動できなければ、電源コードだけを装着して、同じようにリセットボタンを押してみます。
- それでも起動できなければ、電源コードを装着した状態で、電源ボタンを押して通電した状態で、リセットボタンを押してみます。
症状が改善されない場合
以上の手順で放電を行っても症状が改善されない場合、Windowsのシステムの損傷、アプリケーション、周辺機器のデバイスドライバーなど、他の原因が考えられます。