”シルバーウィーク”期間中に、トラブル対応を行わせていただいた2件目は、電源投入後にトップ画のように「Recovery」という表記が出て、パソコンを正常に起動できない、というもの。
機種はLenovo G580。Windows 7からWindows 10にアップグレード済みのものです。
9月21日(月)、連休中に出社し、電源を投入したら、このような画面が出たということで、Widows 10の「システム修復」ディスクなどを持参して対応させていただきました。
エラーメッセージの内容
今回トラブルが生じたパソコンの画面には、トップ画のようなメッセージが記されていますが、意味は、「あなたのPCは修復する必要があります。あなたのPCの起動設定データが見つからない、またはデータにエラーが生じています。」
そして、解決のヒントが表記されています。
- File:\Boot\BCD
- 「Error code: 0xc000000f」
このコードは、「ブートマネージャー」というパソコンのOSを起動させるプログラムに損傷が起きてしまっている状況を示しています。
さらに、
「リカバリーツールを用いる必要があります。もしも光学ディスクやUSBメモリーなどの(Windowsの)インストールディスクが無い場合、システム管理者やメーカーにお問い合わせください。」と書かれています。
システム修復ディスクで起動
Windows 7や8/8.1からWindows 10にアップグレードした場合、システムインストールディスクはありません。
今回のようなトラブルに備えて、用意しておきたいのが、「システム修復」ディスクまたはUSBメモリー。
作成の手順は以下に書いてありますので、ぜひご参照ください。
作成しておいたディスクは、他のパソコンでも使えます。
ただし、トラブルが生じたパソコンが32bitか64bitかを確認し、それにあった「システム修復」メディアを使う必要があります。
電源投入直後、(通常はメーカーのロゴが表示されたとき)に、F12キーを押します。(メーカーによってはキーが異なります。また無効になっている場合もあります。)
これにより、どのメディアで起動させるかを選択できます。
「システム修復」メディアに合わせて、DVDドライブ、またはUSBメモリーを選択し、パソコンを起動させます。
#もしも、この起動ドライブの選択ができない場合、「F2」キーなどのBIOS/UEFIの画面に入るためのキーを、電源投入後に押して、BIOS/UEFIの設定画面で、「Boot」の項目で、DVDドライブやUSBメモリーなどの起動順位を上位に設定します。
#設定方法は、パソコンごとに異なりますので、説明書、マニュアルなどを参照してください。
下の画像のように、何かキーを押してください、という表示が出るので、Enterなどのキーを押します。
この表示が出ている間に何かキーボードを押さないと、トップ画のトラブル表示に戻ってしまいますので、その場合にはやり直しを行います。
スタートアップの修復を行う
うまく起動できたら、下記のような画面がでるので、「Microsoft IME」を選びます。
「トラブルシューティング」をクリック。
「詳細オプション」をクリックします。
「スタートアップ修復」をクリック。
あとは自動的にスタートアップの修復が行われ、今回のような「Error code: 0xc000000f」、すなわち「ブートマネージャーというパソコンのOSを起動させるプログラムに損傷が起きている状態」の修復が行われます。
あとは画面の案内に従って、パソコンを再起動させることで、今回のトラブルは解消しました。
あくまでも推測ですが、、、
今回のトラブル、Windows Updateの更新の履歴をチェックしてみると、 (KB890830)の更新が行われています。
このプログラム、ウィルスなどの悪意のあるソフトウェアを削除するツールです。
実は、このツールの更新時に、過去に何度もトラブルを生じさせています。
もしかすると、今回もこのツールが正しくインストールされずに、トラブルを生じさせたのではないかと、勘ぐっております。
ちなみに、私の7台のPCをチェックしたところ、問題なくアップデートが行われているのですが。。。。