外出先で原稿や書面を作成して、オフィスに戻ってきて、モバイルPC/タブレット(Windows)からメインPC(Windows)に、作成したデータをコピー/移動したい時、USBメモリーやSDカードなどを利用する方法がありますが、「2台が同じネットワークにつながっている」ならば、ファイル/フォルダーを共有すると、データのコピー/移動は、さらに簡単に行えます。
Windows 8.1、Windows 10での共有方法についてまとめておきます。
2台が「同一のネットワーク上」にあること
まずは、2台のWindowsパソコン/タブレットが同じネットワーク上で接続されている必要があります。
トップ画像の場合、メインPCは有線LANで、モバイルPC/タブレットは無線LANで、同じアクセスポイントにつながれています。このような場合、2台は同じネットワーク上にあります。
*もしもモバイルPC/タブレットが他のモバイルルーターなどに接続されている場合には、同一のネットワーク上には無いことになりますのでファイル/フォルダの共有は行えません。
まずはお互いにファイル/フォルダ共有を行いたいPCの両方で、以下の手順で設定していきます。
同一のネットワーク上の他のPCを参照
ファイル・エクスプローラを開き、左ペインにある「ネットワーク」をクリックします。
初回は、上の画像のように、画面上部に黄色い帯状の案内がでます。
この部分をクリック。
続いて、「ネットワーク探索とファイル共有の有効化」をクリック。
「いいえ、接続しているネットワークをプライベート ネットワークにします」の方をクリックしましょう。
*「パブリックネットワーク」とは、公衆無線LANなど、不特定多数の組織や利用者、機器などが直接繋がれている公共的なネットワークを意味します。安全のために「プライベートネットワーク」を選びましょう。
「コンピュータ」欄に、同一のネットワークにつながっているパソコン名が表示されます。
以上の手順を、お互いにファイル/フォルダを共有したい2台のパソコンで行っておきます。
同じマイクロソフト・アカウントとパスワードを用いているPC同士なら簡単
同じマイクロソフト・アカウントのIDと、パスワードを用いているPC同士であれば、左ペインの「ネットワーク」で、ファイル/フォルダを参照したいパソコン名をクリックすると、すぐにネットワーク・フォルダが現れます。
「Users」以下にある自分のアカウント名のフォルダの中に自分が所有するフォルダ/ファイルがあるので参照したりコピーすることができます。
*相手先のPCがシャットダウン、スリープしている場合には、ファイル/フォルダーの共有は行えません。特に「ネットワーク」に相手先のPCが表示されている場合でも、接続先がスリープしてしまうとアクセスができない場合があります。うまく接続できない場合、相手先の稼働状況をチェックするようにしましょう。
別のID&パスワードを用いている場合
もしも、2台のPCがそれぞれ、別のID&パスワードを使っている場合、次のような画面が現れるので、ユーザー名、パスワードを入力して「OK」をクリックすればアクセスできます。
DVDドライブも共有可能
モバイルPCには光学ドライブが搭載されていないことが多いです。
メインPCに光学ドライブが搭載されているならば、モバイルPCやWindowsタブレットからネットワーク経由で利用が可能です。
メインPC側で光学ドライブの共有設定
まずは、メインPC側でエクスプローラを開き、左ペインにある「このPC」をクリック。
光学ドライブのアイコン上で右クリック。「共有」>「詳細な共有…」を選びます。
「詳細な共有」ボタンを改めてクリック。
「このフォルダーを共有する」にチェックを入れます。
*詳細なアクセス権の設定は、「アクセス許可(P)」で行えます。
モバイルPC/タブレットからアクセス
メインPCの光学ドライブにディスクを挿入したら、モバイルPC/タブレット側でファイル・エクスプローラを開き、左ペインで「ネットワーク」を開きます。
この例の場合、「d」がメインPCに搭載されている光学ドライブとなっていますので、このアイコンをダブルクリック。
アプリケーションのインストールや、音楽、映画などのディスクの再生などが行えます。