パソコン、タブレット、スマホの消費電力を調査。機種によって電気料金に大きな差がでるようです。

夏も冬も業務中はエアコンをつけっぱなし・・・となると、気になるのが電気料金。

普段、あまり意識することがないパソコン/タブレットの電気消費量を調べてみたところ、やはり、高速なCPU、グラフィックスを搭載した機種は電力を消費するようです。

スペックばかりに目を向けず、消費電力についても意識しなければ、と考えさせられる結果となっています。

この記事の内容

まずは家電でチェック

消費電力の計測に使ったのは簡易電力量計。

まずは、参考までに家電の電力消費量を計ってみます。

事務所の家電の中でエアコンを除いて一番消費量が高いものになるかと思います。

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本体には消費電力:1,400Wと書かれていますが、一番消費量が高い「急速加熱」でしばらく調理をしてみると1,210wほどでした。

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湯沸かしポットは、935w。

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まぁ、PC/タブレットでこれらのように電気を消費するものはないでしょう。

サーキュレーターは、フルパワーで首振り状態で、30w。

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LED電球が一つの室内灯は6wでした。

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デスクトップPC

CPU:AMD Ryzen 7 2700x ベースの自作PC

モニターはLG モニター ディスプレイ 29UM58-P 29インチ

起動時に瞬間的に118wをピークに、安定稼働時は80w前後となっています。

この場合の電気料金の目安としては、1時間あたりおよそ1.81円。稼働させっぱなしにした場合、1日では43.44円。1か月でおよそ1,303円となります。結構大きな金額になってしまいますね。

モニターの電源を消すと56wあたり。単純計算でモニターだけでも消すことでおよそ23wの電力消費を抑えることができることになります。

節電のためには、モニターの電源がこまめに切れるようにした方がよさそうです。

高性能だった古いノートPCは電気喰い

CPUにIntel Core i7-2630QMを、グラフィックスとしてNVIDIA GeForce GT540Mを搭載しているAcer Aspire 5750Gの場合、60w~92wもの消費電力となりました。

このモデルは2011年3月に発売となった機種なのですが、かなり電気を消費するようです。

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このPCを58台、一気に起動させたらブレーカーが落ちた経験があります。(^_^;;

#これ以来、PCの消費電力に気を遣うようになりました。

Core i3 2377M(1.5GHz/2コア)を搭載した”ウルトラブック” Aspire S3は、43w~49wでした。

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ちなみに、Core i5 3317U(1.7GHz)を搭載しているMacBook Air Mid 2012の場合、50wという結果でした。

ノートPC VAIO

Intel Celeron CPU 3865U@1.8GHzを搭載したVAIO S11(液晶画面が11インチ)の場合、10w。

1時間あたりの電気料金の目安は0.16円。1日で3.84円。1か月電源をつけっぱなしにしたとして、およそ115円と、先ほどのデスクトップPCと比べると、消費電力は大幅に低いものとなっています。

一方、同スペックで液晶モニターが13インチのVAIO S13の場合12w。液晶が大きいと消費電力は増えるようです。

Celeronは、やはり低消費電力

このように、廉価版となるIntel Celeronを搭載したモデルはかなり消費電力を低く抑えることができそうです。

2015年のモデルであるLenovo IdeaPad 300の場合、搭載するCPUは「Celeron Dual-Core N3050 1.6GHz」なんですが、やはり計測値は10~15w程度。

蓋を閉じてモニター電源をオフにして稼働し続けた場合、6w~8wとなります。

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ちなみに2013年4月に発売のLenovo G580(CPU=Celeron Dual-Core 1000M 1.8GHz)の場合でも17w~19wと、かなり低い状況です。

Intel Celeron N3050を搭載したミニPC「NUC5CPYH」の場合もかなりの低消費電力で、11W~12W程度でした。(単体:モニター別)

IntelNUC

以上のように、Intel Celeronは、CPUの性能では「Core i」シリーズには劣りますが、グラフィックスを多用するゲーム、高精細なコンピュータグラフィックス、超高解像度の画像編集などを行なわない、一般的な業務での利用においては十分な性能を有しています。

ビジネスでの利用という点では、省エネという点ではこのような低消費電力のCPUを搭載した機種の方が向いているかと思います。

iPad

今、手元には古いiPad 3 LTEしかないのですが、計測してみると6w。

Amazonで購入した激安のAndroid/Windows デュアルブートタブレット「Teclast X98 Plus」もAndroidで起動した場合同じ6wでした。

5.5インチ液晶のiPhone 7 Plusは、4w。AndroidスマホのXiaomi Redmi Note 4(5インチ液晶)の場合、3wでした。

Windows タブレット

Microsoft Surface 3 LTEの場合、搭載するCPUはIntel Atom x7-Z8700 1.6GHz。

バッテリー残量75%の状況で電源ケーブルにつないだ状況で計測したところ、15w。

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Surface 3と同じ消費量だったのがASUS TransBook T100TA。

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Atom Z3740(1.33GHz)を搭載しているこの機種の場合、バッテリー残量85%の状態から充/給電を行いながら使用している際は、同じく15wで一定しています。

Atom Z3745(1.33GHz)を搭載のYOGA Tablet 2-1051Lは、13wという結果でした。

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Acer Aspire Switch 10 は、Atom Z3735F(1.33GHz)を搭載。

AspireSwitch10

消費電量はかなり低く、バッテリー残量80%で充/給電しながら使用中の電力消費量は7w~9wという結果に。

Windows 10 スティックPC

スティックPC DG-STK1Bに搭載されているCPUは低消費電力のAtom Z3735F。

このスティックPCにはファンは搭載されておらず、50度を越えるほど熱くなってしまうのですが、さすがに消費電力は5w~7w程度と、上記のLED電球と同程度となっています。

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ドッキングステーション「DG-SKTLC」と接続しても同じ5w~7wでした。

消費電力の低いモニターと組み合わせることでかなりの省エネとなりますね。

これがGoogle Chrome OSで稼働するスティックPC 「ASUS Chromebit」となると、さらに低くて4w~5wとなります。

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最後に

今回の測定結果は、機種によって電力消費量が異なることを示すものとなりました。

今まで電気代のことを意識することなく、まるで”空気”のように使ってしまってきたことを反省する結果に。

節電のために、一つの方法として、ディスプレイの表示を極力減らすことも重要で、PCを使用していない時に自動的にモニターの表示が消えるように設定しておくことは重要であることを再認識する結果となりました。

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