Windows 10 Insider Preview (Build 10565)で、「PCに貼ってあるプロダクトキーでWindows 10をクリーンインストールできる」・・・ということで、無料で使える仮想化ソフト「VirtualBox」を使って、Mac上でWindows 10を動かしてみました。
VirtualBoxでできること
Windows, Mac, Linux上で、他のOSを動かすことができます。
今回は、Mac OS X El Capitan上で、Windows 10を動かしてみます。
Windows 10 Inside Preview ISOファイルの入手
次のページでISOファイル各国語版の入手が可能です。日本語版もあります。
Macのメモリー搭載量が少ない場合、システム要件として最低必要メモリーが1GBとなる「32bit版」がおススメです。
このWindows 10 Inside Previewを使用するには、Windows 7/8/8.1、またはWindows 10のプロダクトキーが必要です。
今回は、2011年製のノートPCで、壊れてしまって使えなくなってしまったASUS U31Fのプロダクトキーを使ってインストールできるかを試してみます。
#このような使い方は、ライセンスとしてはグレーですが。。。Microsoft社に問い合わせしてみる予定です。)
VirtualBoxのダウンロード&インストール
下記サイトから、各OS版をダウンロードできます。
ダウンロードした「.dmg」ファイルを開いて、「VirtualBox.pkg」をダブルクリックしてインストールを行います。
新しい仮想マシンの作成
VirtualBoxを起動させると、「Oracle VM VirtualBox マネージャー」が開きます。
まずは、「新規(N)」をクリックして、新しい仮想PCを作成します。
「Windows 10……」など、分かりやすい名前を入力します。「タイプ(T)」は「Miocrosoft Windows」に、「バージョン(V)」はインストールするWindowsに合わせて32bitか、64bitを選びます。
メモリーサイズを指定します。Macのメモリー搭載量が4GBの場合、2GB=2048MBを割り当てると、ツラいかも知れません。その場合、割り当てを1.5GB程度にしておくと、いいと思います。
仮想ハードディスクの作成です。Mac上でWindows 10を動かすならば、「仮想ハードディスクを作成する(C)」にマークが入った状態で「作成」をクリック。
「VDI」が無難です。
「可変サイズ」にしておくのがおススメです。
「可変サイズ」にしておくことで、使った分だけ実際のディスク領域を消費します。
この最大値を指定します。
さらに細かく設定していきます。「設定(S)」をクリック。
表れた画面で「プロセッサ(P)」で、プロセッサー数を指定します。
「ディスプレイ」では、ビデオメモリーの量の変更を。最大値のい256MBがおススメです。
「アクセラレーション」の「2D」、「3D」は両者にチェックを。
仮想の光学ドライブを指定します。
Windows 10 Insider Preview ISOダウンロードページからダウンロードしておいたISOファイルをそのまま”仮想の光学ドライブ”として使用します。
「ストレージ」の設定の「ストレージツリー(S)」で、光学ディスクのアイコンを選択。
「属性」>「光学ドライブ(D)」で、高額ディスクアイコンをクリックして「仮想高額ディスクファイルを選択…」を選び、ダウンロードしておいたWindows 10のインストール用ISOファイルを読み込みます。
以上で準備完了です。
仮想マシンの起動~ゲストOSのインストール
仮想マシンのリストから、「Windows 10」の仮想マシンを選択した状態で、「起動(T)」をクリックします。
しばらくすると、Windowsのインストール画面が現れるので、画面の案内に従ってインストールを進めます。
仮想化ソフトでは、大元のOSを「ホストOS」、その上で仮想マシンとして動かすOSを「ゲストOS」と呼びます。
この場合、Macが「ホストOS」で、その上で動くWindowが「ゲストOS」となります。
インストールの始めに、Windowsのライセンス認証を求められます。
今回は、壊れてしまったノートPCの裏面に貼ってあるシールに記載されている「Product key」(25桁の英文字/数字)を使ってインストールを試みてみたところ、認証は通りました。
#繰り返しますが、このような使い方は、ライセンスとしては認められないものと思われます。マイクロソフト社に確認してみる予定です。
インストールが終わって、Windows 10がMac上の仮想マシンで動いています。
しかし、このままでは画面領域も狭く、マウスの使い勝手が悪い状態です。
「Guest Additions」を追加することで、使い勝手も仮想マシンのレスポンスも大幅に向上します。
Guest Additionsの追加
VirtualBox VMのプルダウンメニューから「Devices」>「Insert Guest Additions CD image…」を選びます。
自動的にインストーラーが起動します。
もしも、自動で起動しない場合、仮想PC内のWindows 10のファイルエクスプローラを開き、「PC」を開いて、CDドライブのアイコンをダブルクリックして起動させます。
「このデバイスソフトウェアをインストールしますか?」という表示が出たら、「インストール」します。
インストールが終わったら、「Finish」をクリック。
ゲストOSがいったん再起動されます。
Guest Additionsを追加したことで、画面サイズを自由に変更できますし、フル画面モードにすることもできます。
また、マウスの使い勝手も大きく向上します。
Windowsライセンス認証について確認してみると、正常に認証されています。