ひところは高嶺の花だった大容量のSSDも、時は流れて安くなりました。
250GBであれば一万円を切っており、525GBの容量のものが14,000円ということで、最近、挙動が怪しくなってきたハードディスクから、いわゆる「換装」をしてみました。
データを丸ごと移行させるためのアプリを無料で利用できるモデルを選べば、ツールを使うことで、時間はそれなりにかかりますが、手間は大幅に削減できます。
今回選んだのはCrucial MX300 SATA 2.5インチ、525GBのもの。
システムの起動時間、アプリの起動、ファイルの読出し、ファイルコピーなど、あらゆる作業が俊敏となった事がハッキリと体感できており、コストをかけるだけの価値はあると思います。
データをHDDからSSDに丸ごとコピー
ハードディスクの中身を丸ごと新しいSSDに移行するならば、USBケーブルでパソコンと接続できるケースが一つあると便利です。
このようなHDD/SSD外付けケースにSSDを装着して、USBケーブルでパソコンにつなぎます。
今回のCrucial MX300 SSDにはデータバックアップ/移行用のソフトのダウンロード先とシリアルナンバーが書かれた紙が付属しています。
Acronis True Image HDというソフトで、指定URLからダウンロード&インストールします。
このソフトを利用するには、1、ログインアカウントを作成(メール、パスワード)、2、登録したメールあてに確認メールが届くので文中の「アカウントを確認」ボタンをクリックすることで確認完了。3、シリアルナンバーを入力して登録完了したら利用可能となります。
「ツール」>「ディスクのクローン作成」を選択。
「ディスクのクローン作製ウィザード」が表れます。
「ソースディスク」で、大本のディスクを選択。
「ターゲットディスク」で新しいSSDを選択します。(画像は別のディスクのものです。)
このまま進めていけば、古いディスクから新しいディスクに中身が丸ごとコピーされます。
#ライセンスには注意が必要です。MS Officeなどのように複数台での利用が認められているものもありますが、OSのWindowsについては単独での利用しか認められません。古いディスクはメインのディスクとしては使うことはできません。
ハードディスクケースに取り付けて、データ保管用として活用するといいと思います。
HDDからSDDへ換装
このツールを使ってデータの移行が完了したら、本体に入っているハードディスクを取り外して、新たにSSDを装着します。
換装が容易にできるPCは、ノートPCの場合15.6インチなどの比較的筐体が大きなモデルになってしまうかも知れません。
#写真はLenovo G570ですが、本体をひっくり返して底面にあるネジを緩めてカバーを取り外すことで、CPUファンの埃の掃除、メモリーの交換、ハードディスクの交換が簡単に行えます。
赤枠で囲まれている部分がハードディスクです。固定されているネジを取り外して、本体のスロットに挿入されているハードディスクをずらすようにして取り外します。
専用の固定パーツを取り外して、SSDに同様に取り付けて、本体のスロットに差し込んで、ネジで固定して完了です。
デスクトップ機の場合はSATAケーブルと電源供給ケーブルをそれぞれつなぎます。
0.01秒かかっていた処理が2倍のスピードになったとしても、その違いは判らないことでしょう。
しかし、1秒かかっていた処理が0.5秒になったとしたら”速い”と感じることでしょう。
例えは乱暴ですが、今回のSSDへの換装は、そんな感覚を改めて覚えさせてくれました。
SSD、やはりおすすめです。