*内容をWindows 10環境に沿って更新しました。
オフィスのデスクにノートパソコンを据置きして利用する場合、画面が比較的大きい15,6インチのタイプでも、文書の作成、プレゼン資料の作成などで、いくつものアプリケーションを使い分けながら作業する時には、大型の液晶モニターやキーボード、マウスをつないで使うと格段に作業効率があがります。
外出先で使用しているノートPCやタブレットは、さらに画面が小さく解像度が低いものとなっています。オフィスに帰ってきたら、同様に外部のモニター、キーボード、マウスをつないで使うことで、液晶画面との距離を保つことができ目に優しく、視線を高く保って作業ができ、姿勢も良くなります。
さらに、PCに内蔵のモニターと、接続した大画面モニターによる「マルチモニター」設定で、2つの画面を利用できます。
(1)大画面モニターでこんなに作業領域が拡がる
現行の15.6インチの横長サイズの液晶画面の最大の解像度は1366 x 768ピクセル。
21インチ以上の外部モニターの多くがハイビジョンと同じ1920 x 1080ピクセルの解像度に対応しています。
数字上はあまり変わらないイメージですが、実際には作業領域が大幅に異なります。
下の画像は、1366 x 768ピクセルの15.6インチで画面いっぱいにWebページを表示させた所です。
これが1920 x 1080ピクセルになると、表示される領域が大きく拡がります。
1366 x 768ピクセルの15.6インチで、エクセルを表示した場合です。19行まで表示され、列については表示しきれない状況です。
1920 x 1080ピクセルの外部モニターの場合では、33行まで表示され、右側の列は画面内に収まっています。
たとえば、PDF文書を資料として参照しながら、新しい書類をWordで作成するとき、1366 x 768ピクセルは少し窮屈かも知れません。マウスでスクロールする回数も増えてしまいます。
1920 x 1080ピクセルの場合、A4サイズの文書の全体表示をさせた時でも文字が明確に見えます。
また、異なるアプリ間でコピー&ペーストする時、ドラッグ&ペーストを行う時も作業がラクになります。
(2)大型モニターとの接続
液晶モニターとノートPCとの接続はケーブル1本つなぐだけです。
ケーブルは、現在では大きく4つの種類があります。
1、下の左は、旧くからある「D-Sub 15ピン」ケーブルで、アナログ接続用のものです。2、右が「DVI」ケーブルでデジタル接続用のものです。
3、下の左は「HDMIケーブル」で一本で映像と音声信号の送受信ができます。4、右は次世代のコネクタとなる「DisplayPort」。複数のディスプレイを数珠つなぎにすることで簡単にマルチディスプレイが可能となります。(対応する機器は少ないです。)
5、タブレット、2 in 1 PCの場合、下の「Micro HDMI」ケーブルとなります。ふつう、PCにもモニターにも付属していないので別途購入する必要があります。
(3)大型モニターとの接続設定
外部モニターとの接続設定は、PCとモニターをケーブルで接続した状態で、パソコンのデスクトップ上で右クリック、「画面の解像度」を選びます。
「画面の解像度」画面が現れたら、ノートPC本体の画面が①として、大画面モニターが②のモニターとして表示されます。
「複数のディスプレイ(M)」で「表示画面を拡張する」を選ぶとマルチモニターとして機能します。
#画面の複製や、画面をどちらかの一つだけに表示されることも可能です。
それぞれのモニターのサムネイルをマウスで移動させると、左右を入れ替えることができます。
②のモニターのアイコンをマウスで選んだ状態で、赤枠で囲った、「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れると、大画面モニターがメインディスプレイとして利用できます。
「適用」をクリックします。
以上で2つの画面を作業領域として、横に広く、利用できます。
(4)解像度の変更
表示させる解像度を変更したいときには「ディスプレイ設定」画面の「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
「解像度」に表示されている枠内をクリックします。
今の環境で選択可能な解像度が一覧で表示されます。
選択した後に「適用する」をクリックします。l
「ディスプレイの設定を維持しますか?」15秒間表示される間に「変更の維持」をクリックすると、解像度が変更となります。いくつか試してみて最適なものを選ぶといいでしょう。
上の画像では分かりにくいですが、Webブラウザのウィンドウ枠をマウスで掴んで左画面から右画面に移動させている所です。これにより、各ウィンドウを、左右2つの画面をまたいで行き来させることができます。
私の場合、ノートPC側の小さい画面では、常時メールやSkype, Line, IP電話の画面を表示させ、コミュニケーション専用画面として利用しています。
大きな画面では、Webページを参照し調べものをしながら文書の作成をしたり、グラフィックスソフトで画像編集をしながら文書の中に写真を張り付けたりしながら作業を行うことで、2つの広い画面領域を有効に活用することができるわけです。
(5)高解像度で表示できない場合
せっかく大型ディスプレイにつないでも高解像度での表示ができない場合、以下のいずれかが考えられます。
(5)手順の動画
大型モニターとの接続設定について、以上書いてまいりましたが、文字では分かりにくいと思います。
動画にまとめてみましたので、ぜひご覧ください。