”自炊”、いわゆる紙の書籍を電子化するにあたって、書籍をバラバラにしてスキャナーで読み取れるようにするためには、「ディスクカッター」という裁断機を使って来ています。
この場合、いっぺんで切れるのは、紙質にもよりますが、10枚程度。一冊ずつ地道にデジタル化を行ってきました。
今度、本格的に書籍を処分、、、というよりも、資料として有効に役立てるために、書籍類のほとんどを電子化する事に。
そのために書籍を1冊まるごとスパッと切れる裁断機として、”400枚を裁断可能”とうたう、「BA58A4」という機種を導入してみました。
こちらが、今まで書籍の裁断に使ってきている「カール事務器 裁断機 ディスクカッター」です。
A3対応の「DC-230N」という機種なんですが、重さは3.8kgほど。
それに対して、15kgと重たくて、場所も取ってしまうのですが、10,000円を切る価格でこの性能は素晴らしい!
鋭い切れ味で、一瞬で書籍/雑誌などを裁断できます。
手前にある回転式のハンドルをぐるぐる回すと”プレスバー”が上下して、書籍を上からぎゅーっと押さえつけて固定します。
この状態で”安全ロック”を外して、”裁断レバー”を下せば、テコの原理で力を入れることなくスパッと書籍の背の部分を切り落とす事ができ、これにより1枚ずつの紙としてバラバラになります。
3時間ほどの作業で、裁断~ScanSnap iX500でのスキャンしてみたら、一気にこれだけをまとめてPDFファイル化することができました。
OCRによりテキストが埋め込まれ、文字検索が可能なPDFファイルとして変換/保存。
35冊で3GBちょいという容量。
最近ではすでに低容量となっている、4GBのSDカードでもラクラクに入る容量です。
書籍をスキャンしたファイルの実際の保存先は、クラウド(OneDrive)の中。
これにより、スマホ、タブレット、PCで、どこからでも参照できるわけです。
多くの資料を持ち運ぶ必要もありません。自宅にある書籍を事務所から、事務所に置かれている書籍を自宅のお風呂場でも見ることができます。もちろん電車の中でも。
新たに、資料を作成したり、論文などを執筆する際に、記述の一部を引用する場合もコピー&ペーストでできてしまいます。
そして、検索可能にしておくことで、すぐに目当ての書籍、ページを見つけ出すことができ、大幅な生産性向上に役立ちます。
長いこと”本”に慣れ親しんできた自分にとって、デジタルデバイスで書籍を参照することは苦痛でした。
しかし、ようやく最近慣れてきたようです。
それ以上に、デジタルならではのメリットを享受することで、紙の書籍を新たに購入することはほとんどなくなってしまいました。