Windows 10の仕様について詳細が書かれている以下のページに、Windows 10にアップグレードして利用するにあたっての重要事項が掲載されています。
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications#featdep
- このページ、英文を翻訳したもので、分かりにくい部分があるので、かなりの意訳を施した上でポイントをまとめておきます。
1,Windows 10 Homeの場合Windows Updateを止めることができない
- Windows 10 Home(一般ユーザー向け)では、Windows Update によって自動的に更新プログラムが常時適用されます。
- これにより、常にシステムのセキュリティ対策が施され、常に最新の状態に保たれます。l
- 従来のように更新を停止させることはできません。
2,Windows 10 Enterprise, Windows 10 Proの場合、更新を延期することも可能
- Windows 10 Pro(一般/中小企業向け)の場合、更新を延期させることはできますが、期間には制限があります。
- Windows Enterprise(企業/組織向け)の場合、更新はIT部門などで一括管理できるようになっています。
3,アップグレード後1ヶ月後に元のWindowsに戻せなくなる
- Windows 10では、アップグレード後、元のWindows(7, 8, 8.1のいずれか)に戻すことができるように、古いシステムファイルが保存されています。
- アップグレード後1ヶ月が経過すると、これらのファイルは自動的に削除されます。
4,ディスクが低容量のタブレット/PCの注意点
- タブレットなど、システムディスクの容量が32GBなど、低容量の場合には、アップデート後に残り容量がわずかとなってしまう場合があります。
- このような場合、「3,」の元のWindowsの一時保存ファイルをすぐに削除することで、容量を増やすことが可能です。
- 「設定」の「ストレージ」メニューを用いて、一時ファイルなど、不要なファイルを削除して容量を確保するといいでしょう。
- そもそも、空き容量がなく、アップグレードができない場合、「ディスクのクリーンアップ」(こちらの記事)をお試しください。
次の記事もあわせてご覧ください。
5,セキュリティ対策ソフトについての注意点
- アップグレードの際にセキュリティ対策ソフトの有効期限と互換性がチェックされる。
- セキュリティ対策ソフトがWindows 10に対応していない場合、設定のみを残してアンインストールされる。
(開発元がWindows 10に対応後、ユーザーに通知が届く場合も。) - 有効期限が切れている場合、セキュリティ対策ソフトは削除され、Windows Defenderが有効となる。
6、Windows 10では、標準ではDVDの再生はできません。
- Windows 10には標準ではDVD再生機能は搭載されません。
- Windows 10パソコンで、DVDを再生したい場合、サードパーティ製のソフトウェアを追加するなどして対応する必要があります。
対応方法
7,Windows 10にアップグレードすると、Windows Media Centerが削除される
パソコンが以下のいずれかで動いている場合、Windows 10にアップグレードする際に、Windows Media Centerが削除されてしまいます。
- Windows 7 Home Premium
- Windows 7 Professional
- Windows 7 Ultimate
- Windows 8 Pro with Media Center
- Windows 8.1 Pro with Media Center
Windows 10には標準では「 6,」で述べたように、DVD再生環境は搭載されていませんが、2016年7月28日までに、上記のいずれかからWindows 10にアップグレードした場合、Windowsアップデートを通じて、DVD再生アプリ(Windows DVDプレーヤー)が自動で追加されるようになっています。
8,Windows 7のガジェット、旧ゲームは削除
- Windows 7 デスクトップ ガジェットは、Windows 10 へのアップグレード時に削除されます。
- Windows 7 のソリティア、マインスイーパー、ハーツの各ゲームは、Windows 10 へのアップグレード時に削除されます。新バージョンの”Microsoft Solitaire Collection” と “Microsoft Minesweeper” が「ストア」から無料で入手可能
9,フロッピー・ドライブは標準では非対応
- 今や懐かしいフロッピー・ドライブですが、Widows 10では、標準では使えません。
- 利用したい場合には、Windows Update または製造元の Web サイトから最新版ドライバーをダウンロードする必要があります。
10,Windows 10のOneDriveの変更点
- Windows Live Essentials がインストールされている場合、OneDrive アプリケーションがいったん削除され、Windows 10 標準の OneDrive に置き換えられます。
- Windows 8.1 では、OneDriveのフォルダーを開くと、クラウド上にあるファイルやフォルダーはすべて表示されるものの、実データは必要になるまでダウンロードされない「プレースホルダー」機能がありましたが、Windows 10では廃止されています。
- その代わり、Windows 10 では、同期させたいフォルダーを、ユーザーがOneDrive 設定で、一つづつ指定することができるようになっています。
11,どのエディションにアップグレードされる?
Windows 10には、さまざまな「エディション」があります。従来のエディションに応じてアップグレードするエディションが決まります。
- Windows 7 Starter, Windows 7 Home Premium → Windows 10 Home
- Windows 7 Professional, Windows 7 Ultimate → Windows 10 Pro
- Windows Phone 8.1 → Windows 10 Mobile
- Windows 8.1 → Windows 10 Home
- Windows 8.1 Pro → Windows 10 Pro