Windows 10をオフライン(ネットにつながらない状況)で、「バージョン1607」にアップグレードする

現在使用中のパソコンのOSのバージョンは「スタートメニュー」>「設定」>「システム」の左サイドのメニュー一覧の一番下の「バージョン情報」で分かります。

2015年7月に正式版が公開となったWindows 10は、その11月に「バージョン1511」への最初のメジャーアップデートがあり、2016年8月には「バージョン1607」へのメジャーアップデートが行われています。

更新プログラムのサイズは6GB近くにおよび、システムを丸ごと入れ替えてしまうほどの内容です。

古いバージョンのPC/タブレットを最新版の1607にアップデートしたいときに、ネットワーク経由でのアップデートがうなく行かない場合などの場合には、USBメモリー/CD-Rなどのインストールメディアを用いて行う方法もあります。

その方法を詳しく見ていきましょう。

ネットにつながずに利用していたPC、長い間使用していなかったPC、ブロードバンド環境で長時間使用することがなくシステムアップデートが全て適用されていないタブレットなど、Windows 10が古いバージョンのままのPC/タブレットが複数台あって、これらをネット経由でアップグレードするとなると、1台ごとに6GBのダウンロードを行ってしまうことになって非効率なものとなってしまいます。

たとえばテザリングでネットに接続した際に、気づかないうちにWindows Updateで6GBものダウンロードが行われてしまうと、一発で帯域制限を受けてしまうことでしょう。

#同様の失敗談はこちらをご参照ください。

この記事の内容

「初期バージョン」と「1511」以降のバージョンの見分け方

冒頭に記した手順でWindowsのバージョンは分かりますが、初期バージョンのものでは、「バージョン」、「OSビルド」という表記がありません。

また、バージョン1511/1607の場合、画面左下に「CORTANA」という音声認識によるパーソナルアシスタントが搭載されます。「〇」のアイコンがあるか無いかですぐに見分けがつきます。

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バージョン1607へのアップグレード:インストールメディアの作成

下準備として、USB/光学ディスクによるインストールメディアを作成します。インターネットにつながるパソコンで作業を行います。

まずは、「Windows 10を入手する」ページにアクセスします。(下記URLをクリックすると別タブで開きます)

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。

 

ツールのダウンロードが終わったら「実行」をクリックしてツールを起動します。

ライセンスの同意を求められた後に現れる下の画面で「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して「次へ」をクリック。

makeInstallMedia

PCやタブレットなど複数台のアップグレードに用いるなら「□このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外して、「アーキテクチャ」で「両方」を選びます。

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32ビットか64ビットかを間違えるとプロダクトキーが必要となり、とてもややこしいです。

これを避けるためにも「両方」にしておくのがおすすめです。

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この表示では「OK」を。

なお、ここで作成したメディアは、次の用途で使えます。

  1. Windows 10の古いバージョンからバージョン1607へのメジャーアップデート
  2. Windows 7/8.1からのWindows 10 バージョン1607へのアップグレード
  3. システムが起動できないときにシステム修復メディアとして

”転ばぬ先の杖”としても、作成しておくことをおススメします。

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使用するメディアを選びます。

#DVD-Rに焼く場合は、「ISOファイル」を選びます。案内に従っていくことでDVD-Rに焼くことができます。

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事前の準備

1607へのアップグレードにはかなりの時間がかかります。

念のため、無用なトラブルを避けるために、作業中に画面が消えてしまったり、スリープされてしまわないようにしておくといいでしょう。

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「スタートメニュー」>「設定」>「システム」>「電源とスリープ」で、(電源に接続時)の設定を変えておくと安心して作業が行えると思います。

インストールメディアを用いてアップデートを実行

Windows 10が起動している状態でインストールメディアを挿入します。

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「setup」をダブルクリックして起動。

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読み込みにはかなりの時間を要します。

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重要な更新プログラムについては、「今は実行しない」を選んでおけば、時間を短縮できます。

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標準では「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」設定となっています。通常はこちらを選びます。

もしも、アプリ、個人用ファイルを引き継がずにまっさらにしたい場合には、「引き継ぐものを変更」をクリックして変更することも可能です。

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しばらく待つとファイルの転送が始まります。

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ファイルの転送が終わると、自動で再起動されます。この後何度か再起動が行われます。

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グラフが100%に達して、再起動が行われたらアップグレード作業は完了となります。

アップデートに失敗してしまう場合

お客様のPCのトラブル対応として、このバージョン1607へのアップデートの失敗によるものが数件ありました。

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原因としてはウィルス対策ソフトが稼働中であるところにアップグレード作業がぶつかることで起きることがあるようです。

今までの所は、ウィルス対策ソフトを停止させることでトラブルを回避することができています。

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