2015年10月1日、Mac OS Xの新版となる「El Capitan」が公開されました。今回は、不慮の事態に備えて、USBメモリーで起動し再インストールができるようにしたいと思います。
私の場合、Macにはあまり無茶させていないこともあってか、この5年ほどはトラブルもなく安定して使えています。が、不測の事態はいつ訪れるか分かりません。「備えよ常に」ということで、ブートメディアを作成しておきたいと思います。
(1)用意するもの
- 8GBのUSBメモリー
- OS X El Capitanインストールファイル:App Storeからダウンロード
- DiskMaker X:ホームページよりダウンロード
1,USBメモリーの用意
下の画像は、完成後のインストールディスクの容量を示しています。容量は6.16GB。そこで、8GB以上のUSBメモリーを用意します。
2,OS X El Capitanインストールファイル
MacをEl Capitanへのアップグレードを完了させたあと、App Storeで「OS X Capitan」のインストール用ファイルをダウンロードすることができます。
ダウンロードしたインストールファイルは、「アプリケーション」フォルダーに保存されます。
3,DiskMaker Xのダウンロード
次のサイトから、DiskMaker Xをダウンロードします。
無料で利用可能です。
ダウンロードしたらダブルクリックして、開いた画面でアプリをアプリケーションフォルダーにドラッグすればインストール完了。
(2)DiskMaker Xでブートディスクの作成
DiskMaker Xを起動します。次の画面が出ます。
「El Capitan (10.11)」をクリック
あらかじめEl Capitanのインストールファイルをダウンロードしてあれば、自動的に認識します。「このファイルを使用」をクリック。
容量8GB以上のUSBメモリーをMacに装着して「容量8GB以上のUSBディスク」をクリック。
USBメモリーの名称が現れたら、「このディスクを選択」をクリック。
「内容を消去してディスクを作成」をクリック。これにより、USBメモリーはフォーマットされます。
「続行」をクリック。
Macのパスワードを求められるので、入力します。
El CapitanのインストールファイルのUSBメモリーへの転送が行われます。かなり時間がかかりますが、作業が自動で終了するまで、そのままで待ちます。
終了です。
(3)正常にシステムを起動(ブート)できるかチェック
Macをいったんシステム終了させます。
本体に作成したブートUSBメモリーを挿した状態で、「Opt」キーを押しながらMacの電源ボタンを押します。
下の画像のような画面となったら、→キーで、「Install OS X El Capitan」を選びます。
起動中の画面です。
OS Xユーティリティが表示されたら、システムブート/インストール用USBメモリーは正常に動作できています。
(4)万一の時は、3つの対応策
Macに不具合が発生した時は、この「El CapitanインストールUSBメモリー」によってMacを起動させる事で、次の3つの対応ができます。
1,Time Machine バックアップから復元
あらかじめTime Machineによってシステムのバックアップを取ってあれば、簡単に復元させることができます。
2,OS Xをインストール
この選択肢を選ぶと、システムを上書きする形でEl Capitanの再インストールができます。
3,ディスクユーティリティ
クリーンインストールを行いたい場合、こちらを選びます。
ディスクユーティリティを用いて、いったんディスクのフォーマットを行った上で、まっさらな状態でEl Capitanをインストールすることができます。