デジタル・コミュニケーションのデバイスが、パソコンから今やスマートフォンが主流となって、今やタブレットやスマートフォンでもWindowsが動く時代。
NUC(Next Unit of Computing )と称する10cm x 10cm ほどの超小型パソコンの規格がIntel社により推進されており、”Mini PC”が登場してきています。
一方で”TV Box”と称したAndroidで動作する超小型PCが、新しい分野を切り拓いており、Amazonなどで安価で購入できるようになっています。
今回はAndroidで動作するTV Boxを、深センのGeekbuying.comから購入してみました。
5,000円以下で買えるAndroid機
いわゆる”TV Box”と呼ばれるデバイスは、中国深セン市を中心とした新興企業によっていくつものブランドで販売されており、今回購入したのはTanixというブランドの”TX5 Pro”というモデル。
OSはAndroidの最新版の6.0が搭載されており、メモリー1GB, 記憶容量8GBの低スペックのものであれば、$28.99と、約3,000円で販売されています。(本稿執筆時点:2016/8/18)
今回購入したのは、よりスペックが充実したメモリー2GB, 記憶容量16GBのもので、$45.79だったので5,000円程となりました。
サイズは、他のMini PC, TV Boxと比べても、ひときわ小さいものとなっています。
約10cm x 10cm x 1.5cm(厚さ)
リモコン操作でコンテンツ再生
元々この”TV Box”は、手のひらサイズのボックス形状で、リビングのテレビなどに接続して動画/音楽などのエンターテインメント・コンテンツを手軽に楽しむためのもの。多くはリモコンで操作できるようになっています。
HDMIケーブルでテレビ/液晶モニターなどと接続し、電源アダプターをつなげれば、すぐに起動。リモコンで簡単に操作できるメニューがトップ画面となっています。
ホームページの参照にはWebブラウザーも標準で入っています。
YoutTubeの映像を観たり、
AbemaTVを観たり、
「メディアセンター」アプリ、”Codi”によって、豊富なネット動画、ローカルのコンテンツを再生したりが、リモコンひとつで手軽に楽しめます。
「Apps」メニューを選ぶと、Android用アプリがいくつかプリインストールされていますが、もちろんGoogleプレイストアで好みのアプリを追加インストールできます。
ポート類
USB2.0となりますがポートが2つ。
動画/音楽などのコンテンツが入ったハードディスクをつないで再生させたり、文字入力/検索を行ったり操作性をより高めるためにマウスをつないだり、Webカメラ、スピーカーフォンなど、Androidに対応したUSB機器をつないで使用できます。
MicroSDカードも挿してストレージ容量を増やすことができます。
オーディオ機器との接続は、ステレオミニはもちろんですが、より高品位な光音声ケーブルが使える点がうれしいところ。AVアンプにつないで、迫力あるいい音で再生できます。
#無線LANにも対応しており、実際につながりますが、日本国内におけるいわゆる「技適」マークが取得されている無線機器ではないため電波法に違反してしまいます。
#FCCマーク:米国での認証マーク、CEマーク:EU加盟国での基準適合マークの表示はされています。
この機器にはLANポートがついており、有線での接続によりネットワーク接続が可能となっています。
前面にはリモコンの受信部がついています。
よくありがちなのが、リモコンをテレビ画面に向けてしまうミス。この受信部に向けないと操作ができません。(^_^;;
日本語環境
多くのAndroidスマホ/タブレット同様に、世界各国語に対応しています。
設定画面の言語で、「日本語」を選択するだけで日本語化されます。
日本語の文字変換システムが標準で入っていますが、私はやはり「Google日本語入力」。
もちろん、追加して使用可能です。
設定画面でキーボードの設定変更も忘れずに。日本語キーボードも選択可能です。
DHL(追加料金)で中1日で到着
最近、アマゾンでも取り扱いが増えてきているTV Boxですが、まだ中国のネットショップから購入した方が安いですね。
海外通販はいくつものショップを利用していますが、早く欲しい時はGeekbuyingでDHLで送ってもらうようにしています。
他のショップだと、発注してから配送されるまでに1週間~10日程かかってしまうことがあったりするのですが、このショップは迅速です。在庫がある商品は即日に配送手続きが行われます。
#余談ですが、中国の通販サイトの場合、電話をかけると英語が通じません。しかし、Geekbuyingに電話で問い合わせを行うと、必ず英語が話せるスタッフがいます。
配送は、ほとんどの商品が日本向けでも送料無料なのですが国際郵便扱い。
いつもオプションで迅速かつ安心なDHLで送ってもらっています。今回は$10.11となりましたが、秋葉原に買い物に行く交通費として考えれば高くはないかなと。
今回も注文して翌々日に到着。実に中1日!
業務での用途
実はこのTV Boxはプライベートで自宅のリビングで使うためのものではなく、イベント/セミナーなど、公共での情報/案内表示の”デジタルサイネージ”端末、Hang Outを用いた簡易テレビ会議端末として使用します。
世界各国のニュースを絶えず流し続ける情報表示用の機器としても使ってみていますが、消費電力はたったの3W。省エネにも貢献しそうです。