特集「OneDrive活用」vol.3 Windows 8.1 / Windows10でOneDriveが使えなくなってしまった時の、OneDriveの再設定方法

顧問先でクラウドでファイルの共有を行いたいということで、皆さんのPCの設定を対応させていただいたのですが、Windows 8.1のPCが1台、OneDriveが使えない状況にあり、修復した手順を記します。

症状は次の通りです。

  • 画面右下の通知領域にある雲の形をしたOneDriveアイコンに赤い☓印が。
  • OneDriveアプリを起動してみると「OneDriveへのサインイン中に問題が発生しました。PC設定を開いて、Microsoftアカウントの情報をチェックしてください。」との表示。(トップ画の右半分の画面)
  • PC設定を開いてみると、「OneDriveに接続できません。後でもう一度試すか、OneDrive.comで設定を変更してください。」という表示。(トップ画の左側の画面)

「後でもう一度」試しても症状は変わりません。「OneDrive.comで設定を変更」することもできません。

OneDriveアプリで、サインインを試みても下の画像のように、「サインインできませんでした。」、「長さが正しくありません。」という意味不明な表示が。。。。。

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この記事の内容

急場しのぎの対応:Google Chromeを使う

急場しのぎの対応としては、Google Chromeを用いるのもひとつの手かと。

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Google Chromeのウェブストアで「OneDrive」アプリを入れておいていただいて(単なるサイトへのリンクなのですが。。。)、しばらくこれでしのいでいただくことにしました。

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OneDriveのサイト(オンライン版)は良くできていて、直感的な操作ができるので、わざわざローカルと同期しなくても、しっかりしたインターネット環境があれば、これだけでも便利に使うことができます。

詳細についは下記の記事もあわせてご覧ください。

なお、OneDriveの「クラウドとローカルとの同期」はDropboxと比べると大幅に遅いです。
オンライン版であれば、更新がすぐに反映されるので、何かと便利です。

しかし、常にローカルに同期させておいて、インターネットに接続できない状況でもファイルの更新をしたい場合などは不便なわけで、きちんと修復を行わせていただくことに。

マイクロソフト・アカウントの関連付けをやり直す

このような症状になってしまったら、いったん「マイクロソフト・アカウント」を解除し、再度関連付けを行うことで解消するしかなさそうです。

Windows 8.1の場合

1,マイクロソフト・アカウントの関連付けを解除する

「スタートメニュー」>「PC設定」を開きます。

「アカウント」>「お使いのアカウント」を開きます。

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この画面で「関連付けを解除する」をクリック。

2,いったんローカル アカウントに切り替える

続いて「ローカル アカウントへの切り替え」画面が出ます。

#少し面倒なのですが、いったんローカルアカウントに切り替える必要があります。

ここは素直に、マイクロソフト アカウントで用いているパスワードを入力します。

LocalChange

いったんローカルアカウントへ切り替える手続きを行います。(パスワードのヒントも入力する必要があります。)

LocalAccout

説明書きをきちんと読んだ上で、「サインアウトと完了」ボタンをクリックします。

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3,再度Microsoft アカウントに関連づける

再び、「スタートメニュー」>「PC設定」を開き、「アカウント」>「お使いのアカウント」を開きます。

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「Microsoft カウントに関連付ける」をクリック。

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再度、Microsoftアカウントにサインインし直します。

あとは、画面の案内に従います。メールを用いた本人確認など、一手間かかりますが、セキュリティのために少しの辛抱を。。。

今回のケースのように、OneDriveをすでに使っており、ローカルと同期を行っていた場合には、パソコンのディスク内にフォルダー/ファイルが格納されています。

OneDriveを再設定する場合、同期するフォルダを旧来と同じものを指定するようにすると、初回の同期作業が短時間で済みます。

すぐに使えないからと、慌てずに

OneDriveに大量のフォルダー/ファイルを収めている場合、改めてサインインしても、すぐには使えません。

これもOneDriveがDropboxに大幅に劣る点です。

OneDriveサイトにアクセスしてみると、”ネットの向こう側”に置かれているファイルを再度読みなおす作業が行われます。置かれているファイルが大量であれば、かなりの時間がかかることになります。

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一方で、通知領域のOneDriveアイコン(下図の赤枠内)を見てみると、青色の同期中である事を示しており、このアイコンをクリックすると、「セットアップ中」であることが表示され、進捗状況がパーセント表示されています。

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セットアップ作業が完了した後、ようやくクラウドとPCとの同期が始まります。

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ネットワークの状態にもよるでしょうが、同期にもかなりの時間を要します。

このあたりも、Dropboxに比べると、使い勝手で大きく劣っていると感じてしまう点です。

#Windows 10での再設定方法についても下記に記しておきます。

複数のMicrosoftアカウントでOneDriveを使い分ける場合

Windows 8から、パソコンのログイン・アカウントを「Microsoftアカウント」にするよう促されるようになり、OneDriveはOSに組み込まれるようになりました。いったんPCにログインすれば、すぐにOneDriveが使えるようになって便利なのではありますが、複数のアカウントを使い分けている場合には不便です。

Windows 8で複数のアカウントのOneDriveを使い分ける場合、次のような対応になろうかと思います。

1,PCのログインアカウント自体を複数作成して、それぞれのデスクトップにログインして使い分ける。

2,上述のGoogle Chromeを用いる方法の応用として、Google Chromeの「ユーザー切り替え」機能を活用。Googleのアカウントを複数作り、一つ一つのアカウントにMicrosoftアカウントを割り当てて使い分ける。

「1,」はとても面倒なので、私がWindows 8.1のPCを使う場合、「2,」の方法で使い分けを行っていました。
Windows 10にアップグレードしても同様に使っています。

Windows 10の場合:別のMSアカウントに設定変更/アカウントのリセット

上述のように、Windows8/8.1では、別のMicrosoftアカウントでOneDriveを使いたい場合、「関連付けの解除」~「ローカルアカウントへの変更」~「再度MSアカウントへの関連付け」という手続きを踏む必要がありましたが、Windows 10では、このような面倒な手順は不要です。

通知パネルの「OneDriveアイコン(白い雲)を右クリック」>「設定」を開き、「OneDriveのリンク解除(U)」(下図赤枠)をクリックして、再度、別アカウントでOneDriveのセットアップのやり直しができるようになっています。

この方法は、OneDriveの同期に不具合が発生した時にも、リセットを行う手順として使えそうです。

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#ちなみに、Windows 7では同様の手順での「リンク解除」、再設定は可能でした。

OneDriveデスクトップ・アプリの再設定手順

Windows 10のスタートメニューから、「OneDrive」を起動すると、改めて下図のようなOneDriveの初期設定画面が出ます。

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別のアカウントに切り替える場合には、新しいMicrosoftアカウントを、OneDriveにトラブルが発生して再設定を行う場合は、元のアカウントでサインインします。

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別アカウントで用いる場合は、「変更」ボタンをクリックして、従来とは別のフォルダーを指定します。

元のアカウントで再設定する場合、従来のフォルダーを指定すれば、同期作業が短時間で済みます。

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従来のアカウントを用いる場合には、「この場所を使用」をクリックして進めます。

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OneDrive(サーバー)に格納されているどのファイルをPCと同期させるかをフォルダーごとに選べます。

「OneDriveのファイルとフォルダーをすべて同期」にチェックを入れると全部が選択されます。

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次の画面で設定が完了です。

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ちなみに「OneDriveを使ってこのPC上のファイルにアクセスする」にチェックが入っていますが、このようにしておくと、OneDriveにWebブラウザーでアクセスした時に、リモートアクセスをするように、遠隔でパソコンのフォルダーの中身を参照できるようになります。この機能については別途ご紹介していく予定です。

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