私の今のメイン機はASUS Chromebox。仕事の9割はこれで済んでいます。米国から送ってもらったもので、RAMは2GBしか搭載されていません。(日本向けモデルは4GBが標準)
以前の記事で書いた通り、どうしてもWindowsやMacを使わざるを得ない時には、Chrome リモートデスクトップを用いています。
Chromeのタブはたくさん開いていた方が便利なので、私の場合、いつも15程度は開いてしまいます。
「Google Chromeが重い!と感じる原因と、改善のための具体的な7つのアクション」
という記事を書いたこともあって、Chromeboxのメモリーの使用状況を調べてみようと「SYSINFO」というアプリで状況をみてみると、かなり微妙な状況にあったため、RAMを増設することにしました。
不憫なメモリーのやりくり
Chromeboxを起動〜ログインして、他のアプリは起動していない状況で、SYSINFOというアプリ(Chromeウェブストアから無料で利用可能)だけを起動して、メモリーの使用状況を見てみると、2GBのメモリーが1,878MBと認識され、空きメモリーはたったの251MBという状況。
こんな環境なんですが、下の画像のように、ChromeリモートデスクトップでWindows 10を操作し、タブを17個開いて使用することも可能です。
なんとかメモリーをやりくりして、138MBの空き容量が確保されています。
とはいえ、このような状態になると、タブの切り替えも遅くなりますし、全体的に動作が緩慢になっていると、感じるようになります。
滅多にはありませんが、かなり無理をさせると、恐らく拡張機能によるメモリーリークにより、ハングしてしまうこともあります。
いずれにしても、このような細かいメモリーのやりくりは、CPUなど他のリソースに負担をかけ、余計な仕事をさせてしまうことになってしまいそうです。
Chromeboxへのメモリー(RAM)の増設
ASUS Chromeboxなど、ファンレスの省電力CPUを搭載している超小型PCの場合、ノートPC用のメモリーを搭載していることが多く、低電圧版のものしか使えないことが多いです。
従来のメモリーは電圧が1.5Vなのですが、低電圧版は1.35Vとなっています。
下の画像のメモリーは、元々搭載されていた2GBのメモリー。
低電圧版の場合、下の画像のように「PC3L」と「L」の記号がついています。
下の画像のメモリーのように「DDR3L」という表記のものも低電圧版です。
このメモリーならば、Chromeboxで使用できます。
下の画像のメモリーの場合「DDR3」という表記で「L」がついていません。
この場合、低電圧版ではないため、装着したとしても認識されませんので注意が必要です。
Chromeboxの本体を裏返して、マイナスドライバーなどで足ゴムを取ります。(ゴムが表面テープ状のもので付いている状態です。)
ゴムカバーを取り外すと、+ネジが見えます。
プラスドライバーでネジ(4本)を外します。
少しコツが要りますが、マイナスドライバーなどで慎重に、底面を取り外します。
追加のメモリーを開いているスロットに取り付けます。元々の2GBに8GBの低電圧版メモリーを増設することで、10GBのメモリー容量となりました。
メモリーを増設すると超快適に
増設して改めて起動し、SYSINFOでチェックしてみると、「Total Capacity」が9923MBと、約10GBとして正しく認識されています。
「Availlable Capacity(利用可能な容量)」は7903MB、約8GBもの空き容量です。
2GBの時とは大違いです。
これで再び、先ほどと同様に、17のタブ/アプリを開いて、ChromeリモートデスクトップでWindows 10をリモート操作してみます。
まだまだ空き容量は半分ほど残っている状態です。
この時のタスクマネージャは次のような感じ。
実際、タブの切り替えも全くストレスなし。
アプリの動作もキレ味抜群。
これこそが、本来のChromeの醍醐味。
Windows PC ,Macを同時に遠隔操作しながら
たとえば、Chromebook上で、Chrome リモート デスクトップでMacを操作して、同時にTeamViewerでWindowsを操作しながら、原稿を書いたりレポートとしてまとめたり。。。
TeamViewer, Chromeリモートデスクトップともに、別のパソコンのデスクトップ画面を表示しているだけで、処理についてはそれぞれのPC/Macで行うため、ホストとなるChromeboxにはデスクトップ画面の描画しか負荷はかかりません。
とはいえ、メモリー2GBの場合、Chromeのタブをたくさん開いたり、その中でYouTubeなどの動画を再生したりすると、やはりメモリーが足りなくなり、動作が厳しくなってしまいます。
しかし、10GBあれば楽々です。
超快適な作業環境となりました。