新しいOneDriveを作って、まっさらな状態で、いきなり大容量をパソコンとOneDriveで同期させて、Windows 10のOneDriveが耐えられるか(^_^; 検証を行ってみました。
OneDriveで、容量が1GB~2GBに及ぶ動画データが3点含まれ、フォルダー数:1,650、ファイル数:8,809で合計約14GBを、Windows 10のパソコンのOneDriveフォルダーに置いて、”ネットのあちら側”と一気に同期させてみたものです。
結果は、、、無理でした。
そして、OneDriveの同期アプリが使えなくなりました。このような事態に陥った時の対処法について、以下に記します。
OneDriveの同期アプリが使えないトラブルの症状
症状としては、別記事:「問題5:同期作業が強制中断?」 に書いた通り、同期作業が途中で中断され、リセットもできない状況です。
*重複しますが、改めてこちらにも症状を書きます。
デスクトップ、画面右下の通知領域にあるOneDriveのアイコンがグレーに変色して腐っている(^_^;状態。
右クリックして「設定(S)」を開いてみると、「設定」タブの「OneDriveのリンク解除」ボタンがグレーアウトして使えない状態です。
「フォルダーの選択」タブでも、設定変更が行えない状態。
ここでは技術的な難しい話は避けますが、以下のディレクトリに、各ユーザー毎のOneDriveの設定ファイルなどが置かれています。
C:\ユーザー\(ログインID)\AppData\
ログを見てみると、明らかにエラーでOneDriveが正常には動作していない状態であることがわかります。
対応方法としては、Googleで「onedrive appdata」あたりで検索してみると、ヒントが数多くありますが、実行中のプロセスをいくつも停止させた上で、上記ディレクトリ内をゴニョゴニョいじる必要があります。
一般のユーザーにはこの作業はキビシイものがありますので、このような状況に陥った場合の対処法について、以下に記します。
今回のトラブルへの対処手順
- 「新しいユーザー」(Windowsにログインするもの)を作成
- 新しいユーザーでログイン
- OneDriveを起動させて、新たにOneDriveをセットアップ
- 「もう、無謀な使い方はしません。」と心に誓う
- “ネットのあちら側”のOneDriveに置かれているファイル/フォルダーがパソコンに落ちてくるのを気長に待つ。
- 「旧ユーザー」のフォルダーに保存されているファイル/コンテンツをコピーして「新ユーザー」のところに持ってくる。
ここまでで留めておくのがオススメです。しかし、どうしても元のユーザー名に戻したい場合、以下の作業が追加となります。
- 「6.」の作業を確実に終了させた上で、「旧ユーザー」を削除。
- 「新ユーザー」名を、元のユーザー名に戻す。
結構面倒ではありますが、半端にいじって今後再びトラブルを起こす可能性を残すよりも、スパッとまっさらな環境にしたほうがいいのではないかと思います。
詳細な対応手順
それでは、詳しく手順を見て行きましょう。
1,パソコンの「新しいユーザー」を作成
スタートメニューを開いて、「設定」を選びます。
「設定」画面が開いたら、「アカウント」をクリック。
「家族とその他のユーザー」を開き、「その他のユーザーをこのPCに追加」を選びます。
ここでは、「追加するユーザーがメールアドレスを持っていません。を選びましょう。
「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」を選びます。
「このPC用のアカウントの作成」画面が出たら、ユーザー名、パスワード(2回)、パスワードのヒントを入力して「次へ(N)」をクリック。
念のため、新しいユーザーの「権限」を確認しておきましょう。
スタートメニューのWindowsアイコンを右クリック。
新しいユーザー欄に「Administrator」と表示されているのを確認します。
#もしも、「Administrator」になっていない場合、「アカウントの種類の変更」で、「管理者」に変更します。
ここでいったん再起動します。
2,新しいユーザーでログイン
ログイン画面で、画面左下でユーザーを切り替えられるようになっていますので、新しく作成したユーザーを選んで、ログインします。
3,OneDriveを起動させて、新たにOneDriveをセットアップ
デスクトップが現れたら、画面左下のウィンドウズアイコンをクリックして、スタートメニューを開いて、「すべてのアプリ」をクリック。
「OneDrive」を探してクリックして起動させます。
「OneDriveへようこそ」画面が表れます。「使ってみる」をクリックします。
パソコンと同期させたいMicrosoftアカウント(メールアドレス)とパスワードを入う力して「サインイン」。あとは画面の案内にしたがっていきます。
以上により、”ネットのあちら側”のOneDriveに置かれているファイルが、パソコンに”落ちて”きます。
ファイルエクスプローラーを開いて、「OneDrive」フォルダーを開いてみると、少しずつ同期が行われているのがわかります。青い矢印の回転マークが付いているフォルダーはまだ同期作業中です。
4,「もう、無謀な使い方はしません。」と心に誓う
まぁ心に誓うまではする必要はないですが(^_^;、今回私が、無謀な実験をしたように、ここで大量のファイルを、このフォルダーに置いてしまうと、今回のような”事件”(^_^;;が起こります。
OneDriveは、ユーザーがパソコンを操作している合間に”コツコツ”とかなり地道に同期作業を行います。この時点で大量のファイルを投下してしまうと、”パニック状態”に陥ってしまうわけなんですね。
5,”ネットのあちら側”のOneDriveとパソコンとの同期が終わるのを気長に待つ。
“ネットのあちら側”に置かれているファイルが、パソコンに全て届くのを待ってから、少しずつ丁寧に、同期させたいファイルを置いていくようにするとトラブルを回避できると思います。
6,「旧ユーザー」のフォルダーに保存されているファイル/コンテンツをコピーして「新ユーザー」のところに持ってくる
エクスプローラーで、「ローカルディスク(C:)」>「ユーザー」を開きます。
この下に、各ユーザー毎のファイルが置かれています。
この場合、赤い枠が旧ユーザー、緑の枠が新ユーザーのものです。
旧ユーザーのフォルダーを開きます。初回は「このフォルダーにアクセスする許可がありません。」という表示が出ますが、「続行」をクリック。かなり時間がかかりますが、しばらく待ちます。
一度、この”儀式”を終えたら(権限設定の変更作業)、自由にこのフォルダーに出入りができるようになりますので、重要なデータ/コンテンツをコピーして、新ユーザーのフォルダー内に持ってくるようにします。
まとめ
以上のようにOneDriveの”同期”は、しばしば”息切れ”を起こす状態にあるようです。”乱暴”はせず、当面は、いたわるように優しい気持ちで、使うようにいたしましょう。