WindowsでOneDriveが同期されなくなった時の対処方法と、OneDriveを無効にする方法

Microsoftの「個人用のクラウド ストレージ」OneDrive、Windowsには標準で搭載されているのですが、様々なトラブルが生じています。
今回は特に、「同期」に関する問題とその対処法、Google DriveやDropboxなど、他のオンラインストレージを用いる際に、OneDriveを無効にする方法について見ていきたいと思います。

この記事の内容

そもそもOneDriveとは

5GBまで無料で利用できるマイクロソフトのオンラインストレージOneDrive。

特にWindowsユーザーでなくても、Microfostアカウントさえあれば、iCloudと同じように、ファイルや写真を OneDrive に保存しておくことで、ネットにつながったデバイスであれば、どこからでもアクセスできます。
なお、Windows以外のデバイスでは、スマホ/タブレットではアプリで、他のパソコンではWebブラウザーで利用できます。

標準では前述の通り5GBまで無料ですが、Microsoft 365に契約すれば、例えばMicrosoft 365 Personalの場合、1TBという大きな容量を利用できます。

OneDriveでよく発生するトラブル

OneDriveで発生するトラブルには次のようなものがあります。

  • ファイルが壊れて開くことができない。
  • 同期がトロい。これにより時間差が生じてしまい、更新したはずが、以前のファイルに戻ってしまっている。
  • ファイルが見当たらない。
  • パソコンの動作が重い、遅い。

「ファイルが消えた!」となると、とても焦ります。


しかし、大概は”クラウド上”にファイルはあります。壊れて起動不能な状態になっている場合もありますが、ファイルだけは残存していることが多いです。

まずは、クラウド上のOneDriveにアクセスして確認してみます。

クラウド上にファイルが存在しているかを確認

Webブラウザーで、https://onedrive.live.com/ にアクセスします。

利用しているMicrosoftアカウントとパスワードでサインインできて、保管されているはずのファイル/フォルダが、きちんと存在しているかどうかを確認しておきます。

ここで問題がなければ、同期アプリの問題であり、ローカルのパソコンにファイルが”落ちてきていない”状態であるものと推測されます。

OneDriveの設定画面を開く

デスクトップ右下の通知領域の上矢印ボタンをクリックするとアイコンがいくつも表示されることでしょう。

この中から雲の形をしたアイコンをクリックして右上の「ギアアイコン」をクリック、「設定」を開きます。

いったん「PCのリンク解除」を

OneDriveの設定画面が開いたら「アカウント」を選択し、「このPCからリンクを解除する」をクリックします。

「アカウントのリンク解除」をクリック。

これで、いったんアカウントの設定が解除されます。

アカウントのリンクの再設定

OneDriveのアカウント設定を再度行うことで、同期が復活できる場合が多いです。

スタートメニューの右横にある「検索」をクリックして「OneDrive」と入力して起動。

「OneDriveを設定」という初期画面が表れます。

Microsoftアカウントとして登録しているメールアドレスを入力して「サインイン」します。

「OneDriveフォルダーは既にこのコンピューターに存在します」と表示されるので、「このフォルダーを使用」にしておくのが無難です。

PCに格納するフォルダーの場所が表示されます。

「次へ」をクリック。

「この場所を使用」を選ぶと、従来OneDriveを用いてローカルに保存されているフォルダーが引き続き使えます。

バックアップしたいフォルダーを選択します。

上の画像の例では、ドキュメントで15.2GB、写真は58GBもあって、とても無料の5GBでは収まりません。私の場合、数年前にボーナスを得て、40GBに増量されていますが、それでも写真はバックアップできません。
Microsoft365に契約していれば100GBあるいは1TB以上の容量を利用可能となるので全てをバックアップ可能となります。

「プレミアムに移行」というのはMicrosoft 365への契約を促すものです。不要であれば「後で」をクリック。

OneDriveの説明が表示されます。改めて、OneDriveフォルダー内のアイコン表示について確認しておきましょう。

スマートフォンやタブレットでもOneDriveファイルを参照、操作する場合には、モバイルアプリをインストールしておきます。

OneDriveを無効にする

OneDriveの同期を停止するには、上述の通り、OneDriveの設定画面の「アカウント」で「このPCからリンクを解除する」手順で、「リンクを解除」します。

しかし、このままではOneDriveはウラで稼働し続けます。OneDriveは、標準でパソコンの起動時に自動で起動しシステムに常駐する設定になっています。

これを阻止するには、「スタートメニュー」上で右クリック、「タスクマネージャー」を起動。

左ペインで上から5つ目のアイコンの「スタートアップ アプリ」に画面を切り替えて、一覧からOneDriveを探して「有効」という表示上で右クリック。「無効化」に切り替えます。

これにより、次回の起動以降、自動で起動されずシステムに常駐しません。

Windows 11ならばOneDriveのアンインストールも可能

Windows 10ではアンインストールはできないのですが、Windows 11なら可能です。

「設定」>「アプリ」の一覧から「Microsoft OneDrive」上でクリックして「アンインストール」できます。

最後に

実は、弊社社内では重要なデータは一切OneDriveには保管していません。理由の一端は、こちらの記事にもまとめていますが、OneDriveそのものが信頼性に欠けるからです。
万一、失っても構わないような”一時的なファイルの置き場”として割り切って使っています。

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