旧来使ってきたYahoo!メール、Nifty、OCNなどがいくつもある場合、全てをGmailで一元化すると便利です。
Gmailは、強力なスパムフィルター機能、検索機能、便利な連絡先機能を搭載し、オフィスのパソコン、外出先のモバイル機器でも、メールの送受信ができる事で、他のメールと比べても格段に仕事の効率が高まることでしょう。
簡単な設定で、あらゆるメールをGmailの画面上で受信して、送信もGmailの画面上で行えるようになります。
送信時には、一つの代表となるアドレスから送信するか、受信したメールアドレスから返信するかを選べるのも大きなポイントです。
1.事前の準備:メールの設定を用意する
Gmailでは、外部メールの受信には「POP3」、送信には「smtp」という方式で、外部のメールサーバにアクセスして送受信を行います。
まずは、追加したいメールアカウントの「受信サーバー名とポート番号」、「送信サーバー名とポート番号」の情報を準備しておきます。
Yahoo!メール、OCN、Niftyの場合、下記に記したものでOKです。
*Yahoo!メールの場合、この設定を行うと、自動的に「Yahoo!デリバー」に登録され、広告メールが送信されてきます。(Gmailのフィルター機能を用いれば、自動的に目に触れなくさせることができます。)
Yahoo!メールの場合
- 受信サーバー:pop.mail.yahoo.co.jp
- 受信サーバー・ポート番号(POP3):995(SSLを利用しセキュリティで保護)
- 送信サーバー:smtp.mail.yahoo.co.jp
- 送信サーバー・ポート番号(SMTP):465(SSLを利用しセキュリティで保護)
- アカウント名:Yahoo!メールアドレスの「@yahoo.co.jpより前の部分
- パスワード:Yahoo! JAPAN IDのパスワード
OCNの場合
- 受信サーバー:pop.ocn.ne.jp
- 受信サーバー・ポート番号(POP3):995(SSLを利用しセキュリティで保護)
- 送信サーバー:smtp.ocn.ne.jp
- 送信サーバー・ポート番号(SMTP)::465(SSLを利用しセキュリティで保護)
- アカウント名:メールアドレス(例:abc12345@xxx.ocn.ne.jp)
- パスワード:メールのパスワード
Niftyの場合
- 受信サーバー:pop.nifty.com
- 受信サーバー・ポート番号(POP3):995(SSLを利用しセキュリティで保護)
- 送信サーバー:smtp.nifty.com
- 送信サーバー・ポート番号(SMTP)::465(SSLを利用しセキュリティで保護)
- アカウント名:メールアドレス(例:abc12345@nifty.com)
- パスワード:メールのパスワード
2,Gmailの設定画面を開く
Gmailの画面が開いている状態で、画面右上の「ギア型」のアイコンをクリック。
続けて「すべての設定を表示」をクリックします。
すると、Gmailの設定画面が表示されます
画面上部にあるメニューから「アカウントとインポート」を選びます。
「メールアカウントを追加する」をクリック。
3,Gmailで外部メールを受信する設定
下図のような画面が出たら、まずは外部のメールアドレスを入力します。
「次へ」をクリック。
下のような画面が出たら続けて「次へ」をクリック。
先ほどの「1.事前の準備:メールの設定を用意する」で準備しておいた情報を入力していきます。
まずは、ユーザー名とパスワードを。
「POPサーバー」欄に、サーバー名を入力。
「ポート:」の右側に表示されているボタンをクリックし、指定されている番号を選択します。
✔メールの取得にセキュリティで保護された接続(SSL)を使用する。
✔受信したメッセージにラベルを付ける
以上、2つの項目にチェックを入れるのがオススメです。
以上でOCNなどの外部メールをGmailで受信する設定は完了です。
続けて「送信」もできるようにしましょう。「次へ」をクリックします。
4,Gmailで外部メールを送信する設定
続いて、Gmail上で外部メールを送信する設定です。
「名前:」欄には、メールを送信した相手先のメールソフトに表示される名称を入力します。
ここでは「エイリアスとして扱います。」のチェックが入ったままで進めます。
「次のステップ」をクリック。
SMTPサーバー(メール送信サーバー)名を入力し、ポート番号を選択します。
セキュリティ保護形式はメールサーバーによって異なります。Yahoo!メール、OCN、Niftyなどは「SSL」方式となっています。
メールサービスの提供会社によっては「TLS」形式の場合もあります。ご確認ください。
「アカウントを追加」をクリックすると、追加設定を行うメールアドレス宛にメールが送信されます。同時に次の画面に切り替わります。
メールの記載内容にしたがって、表記されているリンクをクリックするか、記載されている「確認コード」を画面内に入力して「確認」ボタンをクリック。
以上で、外部メールをGmailから送信できるようになりました。
5,設定の確認
再び、Gmailの設定画面の「アカウントとインポート」を開いて設定を確認します。
「POP3を使用して他のアカウントメッセージを確認」の欄に設定したメールアドレスが表記されていればGmailで、外部メールの受信が可能となっています。
また、「名前:」のところに追加作業を行ったメールアカウントが表示されていれば、そのアドレスでメールの送信ができるようになっています。
この画面で「情報を編集」から、設定変更を行うことができます。「削除」も可能です。
「デフォルトに設定」すると、複数のメールアカウントの中で「代表」となるメールアドレスとすることができます。
*新規メールを送るとき、「From」欄に自動で選択されるのが、「デフォルト」として設定されたアドレスとなり、どのアドレスから送るかを、送信時に選択することも可能です。
6,返信の際のメールアドレスの設定
「デフォルトの返信モードを選択:」で、下記のいずれかを選べます。
通常は「受信したアドレスから返信する」にしておくと便利でしょう。
メールアドレスを統一していきたい場合には、「常にデフォルト(代表として設定したもの)のメールアドレスから返信する」という選択も可能です。
以上の手順で、Gmailで、あらゆる外部メールを一元化して送受信できるようになります。
Gmailでウィルス/フィッシングメール対策も
さらにこの方法、大きなメリットがあります。
Gmailでは、メールを送信するとき、受信するとき、メールを開く時に、随時ウィルスチェックを行っています。Gmailを経由することでウィルスに感染する危険性が大幅に削減されます。
またネット上での詐欺行為に用いられる「フィッシング」メールを高い確率で迷惑メールとして判定し、振り分けてくれます。
直接メールソフトでメールを受信するよりもGmailを経由することで、セキュリティの強化につながります。