パソコン、タブレット、スマホを使っていて、新しい機種に変更/追加するときに悩ましいのが”コンテンツ”の扱い。
写真/画像であれば、「Googleフォト」を用いて”クラウド”に自動的に保存/バックアップされるようにしておけばカンタン。新しいスマホに買い替えたときでも、面倒な手順を踏まなくても、過去からの膨大な写真を引き継ぐことができます。
同様にして、音楽ファイルの場合には「Google Play Music」を用いることで、”クラウド”に5万曲におよぶ音楽ファイルを置いておき、ネットを通じてPC/タブレット/スマホなどから再生することができます。
曲順/再生順を指定する「プレイリスト」を作っておけば、新しい機種に変更する際に、面倒なバックアップなどの作業をすることなく”いつもの環境で”音楽をすぐに楽しめます。
それでは「Google Play Music」の使い方について、詳しく見ていきましょう。
無料で膨大な楽曲/サウンドファイルの管理ができる「Google Play Music」
Google Play Musicでは50,000曲(執筆時点)までが保存可能です。1曲ごとのファイルサイズは300MBまでとなっています。
#ちなみに、私がCDから192kbpsのビットレートで取り込んだベートーヴェンの第九は、約72分でおよそ100MBですので、かなり音質のいい楽曲データでも大量のコンテンツの保管が可能となることでしょう。
このようにサウンドに関する”クラウドの格納庫”が無料で利用できます。
Google Play Musicがサポートするファイル形式
- MP3(.mp3)/AAC(.m4a)/WMA(.wma)/FLAC(.flac)/OGG(.ogg)
- DRM保護されたAAC(.mp4)/ALAC(.m4a)
- WMA以外はアップロード時にmp3ファイルに変換されます。
- 詳しくはこちらをご覧ください。
パソコンで「Google Play Music」を用いて音楽を管理
Google Play Musicはスマホやタブレット単体でも十分に便利に使えます。
しかし、膨大な音楽ライブラリーの管理にはパソコンがあると便利です。
PCでGoogle Chromeを用いれば、楽曲の自動アップロードもできて、かなり便利です。まずは、下のリンクをクリックしてGoogle Play Musicのページへジャンプします。
一切費用をかけずに無料で利用するならば、「利用しない」をクリック。有料サービスを利用することなく、クラウド上で音楽管理ができるように設定していきます。
Google Play Musicの無料サービスに関する説明が表示されます。
「次へ」をクリック。
Googleアカウントでクレジットカード/デビットカードなどの登録を行っていない場合、次のように表示されます。
居住地の確認のために、クレジットカード/デビットカードなどの登録が必要です。実際には課金されることはないのでご心配なく。
「クレジットカードかデビットカードを追加」をクリック。
カード情報を登録します。
正しく入力されたら「保存」をクリック。
「有効化」をクリック。
次の画面が出たら「インストール」をクリック。
Google Chromeに対応した「Google Play Music」機能拡張が追加でインストールされます。「アプリを追加」をクリック。
画面左下に機能拡張のダウンロードの状態が表示され、追加/インストールは自動で行われます。
以上で準備完了です。
さっそく、音楽コンテンツを再生できるようにしましょう。
音楽コレクションの追加
音楽コレクションの追加画面が出たら「フォルダを追加」で音楽コンテンツが格納されているフォルダーを選択します。
「フォルダーを追加」ボタンで対象となるフォルダーを追加できます。
「新しい音楽をこれらの場所に追加した際は、常にGoogle Playを最新の状態にする」にチェックが入っていれば、パソコンとクラウドが自動的に同期されることになります。
対象となるフォルダーの指定が終わったら、「音楽を追加」をクリックすることでフォルダー内に置かれている楽曲データがクラウド上にアップロードされます。
楽曲データが大量にある場合、かなり時間がかかりますが、順次アップロード済みの楽曲ファイルはGoogle Chrome上のプレイヤーで再生することができます。
同期させるフォルダーの追加/変更
画面左上の「三」アイコンをクリックするとメニューが表示されます。
表れるメニューから「設定」をクリック。設定項目が表示されます。
「このパソコンの音楽」の「曲を追加」ボタンで同期させるフォルダーの追加ができます。
フォルダーを追加して「音楽を追加」することでフォルダー内にある楽曲ファイルが自動的にアップロードされます。
コンテンツのアップロード中は、上向きの矢印が表示され、グラフ表示により進捗状況がわかります。
フォルダーの同期設定の解除
クラウドと同期させるフォルダーを解除したいときには「×」マークをクリックすればOK。
他のPCで音楽コンテンツをダウンロードしたいとき
他のPCにも同じ音楽コンテンツをローカルに持っておきたいときは、「ライブラリのダウンロード」メニューの「ダウンロード」ボタンをクリック。
ダウンロード先を指定して「今すぐダウンロード」をクリック。
今度はアイコンの矢印が下向きとなって、ダウンロード作業の進捗がグラフで表示されます。
新しいプレイリストの作成
画面左上の「三」マークをクリックしてメニューを表示させて「音楽ライブラリ」を選ぶと楽曲の再生ができます。
自動的に生成される「オートプレイリスト」の中に「最近追加した曲」というのが便利。
リスト内の楽曲で、気に入った曲があったらリスト内の”3つの点”マークをクリック。または楽曲名上で右クリックします。
すると”コンテキストメニュー”のように、メニュー一覧が表示されます。この中から「プレイリストに追加」をクリックし、既存のプレイリストに追加したり、「新しいプレイリスト」をこの場で作成して追加したりができます。
音楽を即座にアップロード
音楽データをすぐにアップロードしたいときはメニューから「音楽をアップロード」を選びます。
画面上に曲やフォルダーをドラッグするだけで”クラウド上”に追加することができます。
楽曲を個別にダウンロード
クラウド上の音楽ファイルをまとめてダウンロードする方法は前述の通りですが、一曲ずつダウンロードすることも可能です。
ダウンロードしたい楽曲名上で右クリック。メニュー一覧から「ダウンロード」を選ぶと、ローカルフォルダーに楽曲データをダウンロードすることができます。
スマホ/タブレットで再生
PCでプレイリストを整理しておくと、外出時にスマホなどで再生するのに便利です。
最近ではiPhoneでもGoogle Play Musicを利用して音楽を楽しむようになってしまっています。
注意すべき点:端末の管理
端末の利用状況は、「設定」メニューの「端末」に利用状況が表示され、確認することができます。
Google Play Musicは複数のデバイスで利用できますが、利用できる端末の上限が10台までとなっています。
また、10台の中で、スマートフォンは5台までに限られます。
さらには、端末の登録を解除できるのは、1年につき最大4台までという制約があります。
もしも、この制約に該当してしまうと、最長で1年は端末の登録解除ができず、これにより新しい端末でGoogle Play Musicが利用できない、ということもあり得ます。
頻繁に新機種に乗り換える場合、一人で多数のデバイスを利用する場合には注意が必要となります。
今ではiTunesから移行してしまいました
今まで長きにわたって音楽管理はiTunesを中心に行ってきたのですが、ケーブルレスで同期でき、ローカルストレージの空き容量を心配することなく利用できる「Google Play Music」の便利さにハマってしまい、今ではiTunesから移行してしまっています。
ストレージの空き容量が少ないスマートフォンの場合、音楽ファイルを端末内に置いておかなくても曲を聴くことができるため、端末内部ストレージの容量を節約することができます。
また、必要に応じて音楽をダウンロードし、オフライン再生することもできるようになっている点も嬉しいポイントです。